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電子部品製造におすすめの局所排気装置7選|選び方を徹底解説

はんだ付けの煙や臭いって、何か対策が必要なのかな?

接着剤や洗浄剤のVOC対策って、どうすれば効率的なの?

電子部品製造の現場では、はんだ付けによるヒュームやフラックスの煙、接着剤・洗浄剤から発生するVOC、有機溶剤、レーザー加工時の微粒子など、さまざまな物質が発生します。

こうした物質が作業空間へ拡散すると、従業員の作業環境だけでなく、電子基板や精密部品の品質にも影響する可能性があります。そこで重要になるのが、発生源の近くで煙やガス、粉塵を吸引する局所排気装置です。

本記事では、電子部品製造に局所排気装置が必要な理由から価格相場、選び方、おすすめ製品・メーカーまで詳しく解説します。

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目次

電子部品製造に局所排気装置が必要な理由

電子部品製造では、はんだ付けや接着、洗浄、レーザー加工などの工程から煙・ガス・粉塵が発生します。作業者へのばく露や製品への付着を防ぐためには、発生源の近くで吸引する局所排気対策が重要です。

はんだ付けで発生するヒュームを作業者が吸い込むのを防ぐため

電子基板の組立や修理では、はんだ付け時に白い煙状のヒュームが発生します。はんだ付け時に見える煙には、加熱されたフラックスから発生する微粒子や分解生成物などが含まれており、作業者の顔の近くまで上昇することがあります。長時間にわたって繰り返し吸い込む環境は避ける必要があるため、発生直後に吸引することが重要です

局所排気装置やヒューム吸煙装置をはんだごての近くに配置すれば、煙が作業者の呼吸域へ到達する前に捕集できます。全体換気だけに頼らず、発生源対策を組み合わせることで、より効率的な作業環境改善につながります。

フラックスから発生する煙・ガスを作業場所から除去するため

はんだ付けでは、はんだの濡れ性を向上させるためにフラックスが使用されます。フラックスは加熱されると煙や臭気を発生させるため、作業台周辺へ拡散すると従業員が不快感を覚える原因になります。複数の作業者が同じ空間ではんだ付けを行う製造ラインでは、個々の発生量が少なくても、作業場全体に煙や臭いが蓄積する可能性があります。

局所排気装置でフラックス煙を発生地点から直接吸引すれば、室内へ広がる前に除去できます。HEPA系フィルターと臭気成分を吸着するフィルターを組み合わせた装置なら、微粒子と臭いの両方を対策しやすくなります。

接着剤・洗浄剤から発生するVOCや有機溶剤へのばく露を防ぐため

電子部品製造では、部品固定用の接着剤や基板洗浄に使用するIPA、アセトンなどからVOCが発生することがあります。容器を開けた瞬間や塗布・洗浄作業中には溶剤が揮発し、作業者が蒸気を吸い込む可能性があります。対象物質や使用量によっては有機溶剤中毒予防規則などの確認も必要です。

VOC対策では、単純な粉塵用集塵機ではなく、対象となる化学物質を吸着できる活性炭やケミカルフィルターを搭載した装置を選ぶ必要があります。発生源の近くから吸引することで作業場全体への拡散を抑え、作業者のばく露低減につなげられます。

電子部品製造工程から発生する臭気の拡散を防ぐため

電子部品工場では、フラックス、接着剤、樹脂、洗浄液などから独特の臭気が発生することがあります。臭いが作業室全体へ拡散すると、実際の濃度が低い場合でも従業員から不快感を訴えられる可能性があります。また、同じ建物内に事務室や研究室がある場合、空調を通じて別の部屋へ臭気が広がるケースも考えられます。

局所排気装置を発生源へ近づけて使用すれば、臭気成分が室内へ広がる前に捕集できます。特にVOCや臭い対策では活性炭フィルターの有無が重要です。対象物質に適した吸着材を選び、定期的に交換することで継続的な臭気対策が行えます。

作業環境を改善して従業員が安心して働ける環境を整えるため

煙や臭気が頻繁に発生する作業環境では、従業員が不快感や不安を感じることがあります。特に電子部品製造では、同じ作業台ではんだ付けや接着作業を長時間行うケースも多いため、発生源対策が重要です。局所排気装置を導入すれば、ヒュームやVOC、臭気を作業場所から効率的に除去でき、作業場の空気環境改善につながります

また、作業環境の改善は採用や人材定着、従業員満足度という観点でも重要です。ただ装置を設置するだけでなく、フード位置や吸引風量、フィルター交換などを適切に管理し、十分な捕集能力を維持する必要があります。

製品や電子基板への粉塵・ヒュームの付着を抑えるため

局所排気装置は作業者のばく露対策だけでなく、電子基板や精密部品の品質管理にも役立ちます。研磨・切削で発生した粉塵やレーザー加工時の微粒子、はんだ付け工程の煙などが製品へ付着すると、後工程での洗浄負担が増えたり、製品品質に影響したりする可能性があります。特に微細化が進んだ電子部品では、異物管理を重視する現場も少なくありません。

発生源に近い場所で粉塵やヒュームを吸引することで、作業空間へ浮遊する量を減らし、周辺製品への再付着を抑えられます。必要に応じてHEPAフィルター搭載機やクリーン環境対応機を検討しましょう。

排気装置コンシェルジュ

まずは、自社の現場でどのような作業環境の課題があるのか、具体的に整理することから始めましょう。

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電子部品製造で発生する主な有害物質・汚染物質

電子部品製造では、工程によって発生する物質が異なります。局所排気装置を選定する前に、煙・VOC・有機溶剤・粉塵など、実際に何を捕集する必要があるのか把握することが大切です。

はんだ付け時に発生するはんだヒューム

はんだ付け時には、加熱されたフラックスなどから微細な煙状物質が発生します。煙は熱によって上昇するため、作業者が基板をのぞき込む姿勢では呼吸域へ入りやすくなります。対策には発生地点の近くへ吸引ノズルやフードを配置し、煙が拡散する前に捕集する方法が効果的です。

フラックスの加熱によって発生する煙・ガス

フラックスは、はんだ付け時に酸化膜を除去し接合性を高めるために使用されますが、加熱時には煙や臭気が発生します。連続作業では作業場へ臭いが滞留する可能性があるため、ヒューム吸煙器などを使用して発生源から捕集することが重要です。微粒子と臭気の双方へ対応するフィルター構成が適しています。

接着剤・樹脂から発生するVOC

部品固定や封止などに使用する接着剤・樹脂からは、製品や施工条件によってVOCが発生することがあります。塗布作業や硬化工程で臭気が強くなる場合もあります。VOC対策ではHEPAフィルターだけでは十分ではなく、対象物質を吸着できる活性炭・ケミカルフィルターなどを組み合わせた装置を選ぶことが重要です。

部品洗浄工程で使用する有機溶剤

電子基板や部品の洗浄では、IPAやアセトンなどの溶剤が使用されることがあります。溶剤は常温でも揮発しやすく、容器の開放や拭き取り作業によって蒸気が発生します。使用する物質と量によって法令上必要な対策も異なるため、安全データシートを確認し、必要に応じて局所排気設備や発散防止抑制措置を検討しましょう。

レーザー加工・マーキングで発生する煙や微粒子

レーザーマーカーやレーザー加工機では、樹脂や金属、基板材料などを加工する際に煙や微粒子が発生します。加工材料によって発生物の性質が異なるため、専用のヒュームコレクターや集塵機が必要になる場合があります。微粒子を捕集するHEPA系フィルターに加え、臭気やガスが発生する場合には活性炭フィルターも検討しましょう。

研磨・切削工程で発生する粉塵

電子部品や樹脂部品、基板などを研磨・切削すると、細かな粉塵や切削くずが発生します。軽い微粒子は空気中へ浮遊して周辺設備や製品へ付着することがあります。粉塵対策では、対象粒径や発生量に適した集塵機を選び、作業点の近くへフードを配置することが重要です。臭気やVOC対策とは必要なフィルターが異なる点にも注意しましょう。

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使用している材料の安全データシート(SDS)を確認し、捕集すべき物質を正確に特定しましょう。

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電子部品製造ではダクトレス局所排気装置がおすすめ

電子部品工場や研究開発室では、ライン変更や作業台の移動が頻繁に行われることがあります。そのため、固定ダクトを必要とせず、必要な場所へ移動して使用できるダクトレス型は有力な選択肢です。

排気ダクト工事をせずに設置できる

ダクトレス局所排気装置の大きなメリットは、建物の壁や天井へ長い排気ダクトを施工せずに導入できることです。装置内のHEPAフィルターや活性炭フィルターなどで粉塵・VOC・臭気を捕集し、処理後の空気を室内へ戻す方式であれば、屋外排気用の配管工事を省略できます。工場の外壁に穴を開けられない賃貸物件や、既存建物でダクトルートを確保できない場合にも導入しやすい点が特徴です。

工事期間も抑えやすいため、生産ラインを長期間停止しにくい現場にも適しています。ただし、対象物質や法令によってはダクトレス方式を使用できない場合もあるため事前確認が必要です。

製造ラインや作業台の変更に対応しやすい

電子部品製造では、新製品への切り替えや設備更新によって作業台・製造ラインの配置が変更されることがあります。固定式のダクト設備では、ライン変更のたびにダクト移設工事が必要になる可能性があります。一方、キャスター付きのダクトレス局所排気装置なら、必要な作業場所へ本体を移動し、フレキシブルホースや吸引アームの位置を変更して使用できます

試作工程から量産ラインへ装置を移したり、曜日によって異なる作業場所で共有したりする使い方も可能です。将来的なレイアウト変更が想定される電子部品工場では、固定設備だけでなく可搬型装置も比較すると柔軟な運用につながります。

小規模な電子部品工場・研究開発室にも導入しやすい

ダクトレス局所排気装置は、大規模な製造工場だけでなく、小規模な電子部品工場や研究開発室、試作室にも導入しやすい方式です。大掛かりな排気設備を構築すると、本体以外にダクト・ファン・電気工事などの費用が掛かりますが、可搬式で電源につないで使用できる製品なら導入のハードルを下げられます。

1~2カ所のはんだ付けや接着、洗浄作業だけを対象としたい場合にも、必要な場所だけピンポイントで対策できます。また、研究テーマや作業工程が変わった際にも移設しやすいことがメリットです。使用物質に適したフィルター性能と十分な吸引能力があるか確認しましょう。

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将来的なライン変更の可能性も視野に入れ、柔軟に配置を変えられる装置を検討するのがおすすめです。

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電子部品製造向け局所排気装置の価格・費用相場

電子部品向け局所排気装置の費用は、簡易的な卓上吸煙器から工場全体へダクトを施工する設備まで大きな差があります。本体だけでなく、工事費やフィルター交換費を含めた総額で比較しましょう。

小型・卓上型局所排気装置の価格相場

小型・卓上型の局所排気装置やヒューム吸煙器は、数万円~30万円程度が一つの目安です。簡易的なはんだ吸煙器であれば数万円以下から購入できる製品もありますが、HEPAフィルターや高性能ファンを搭載した業務用モデルでは10万円以上になることがあります。

例えば白光のFA-430は、2026年時点のメーカー掲載価格で税込14万2,780円です。 卓上型は1~2人程度のはんだ作業や試作工程に適しています。ただし、VOCや大量の粉塵には対応できない製品もあるため、価格だけでなく用途を確認する必要があります。

ダクトレス局所排気装置の価格相場

ダクトレス式の業務用局所排気・集塵装置は、20万~100万円以上が一つの目安です。価格は吸引風量や静圧、HEPAフィルター・活性炭の容量、アーム・フードの構成などによって大きく異なります。特にVOCを連続的に処理する装置では、大容量の活性炭やケミカルフィルターが必要になるため、小型ヒューム吸煙器より高額になりやすいです。

高性能モデルでは100万円を超える場合もあります。工事を抑えられるため、本体価格だけではダクト式より高く見えても、設置工事を含めた総額ではコストを抑えられる可能性があります。複数社から同条件で見積もりを取りましょう。

ダクト式局所排気装置の価格相場

ダクト式局所排気装置は、小規模な設備でも50万~200万円程度、本格的な工場設備では数百万円以上になる場合があります。フード、排気ファン、ダクト、制御盤など複数の設備で構成されるため、装置単体で価格を比較することが難しい点が特徴です。複数の作業台を1台の大型ファンへ接続したり、屋上まで排気ダクトを延長したりすると費用はさらに高くなります。

また、VOCをそのまま屋外へ放出できない場合には、活性炭処理装置など追加設備が必要になることもあります。工場のレイアウトや必要風量を調査したうえで、専門業者へ設計・見積もりを依頼しましょう。

ダクト・配管・電気などの設置工事費用

局所排気装置の設置工事費は、10万~80万円程度が一つの目安ですが、工事内容によっては100万円以上になる場合があります。作業台の近くから外壁まで短いダクトを施工するだけなら比較的費用を抑えられますが、屋上まで排気する場合や複数階をまたぐ場合は施工距離が長くなります。

外壁・屋根への貫通工事や高所作業、三相電源増設、制御盤工事なども費用増加の要因です。大規模工場では数百万円規模になる可能性もあります。そのため、本体価格だけで局所排気装置を選ぶのではなく、現地調査後に「本体・ダクト・電気・据付」を含めた総額を比較することが重要です。

フィルター交換・保守メンテナンス費用

フィルター式の局所排気装置では、本体購入後もプレフィルターやHEPAフィルター、活性炭フィルターなどの交換費用が発生します。小型吸煙器では交換フィルターが数千円~数万円程度の製品もあります。例えば白光FA-430のメインフィルターは、2026年時点で税込2万2,770円で販売されています。 一方、大容量活性炭を搭載するVOC対策機ではフィルター交換費がさらに高くなることがあります。

交換頻度は稼働時間や汚染物質濃度によって変わるため、本体価格だけでなく「1年間に何回交換するのか」を確認し、年間ランニングコストを試算しましょう。

複数の作業台へ設置する場合の費用

複数のはんだ付け台や接着作業台へ局所排気を設置する場合は、装置を各作業台へ1台ずつ設置する方法と、大型装置へ複数の吸引口を接続する方法があります。小型吸煙器を5台導入すれば単純に本体費が5台分必要になりますが、ダクト工事を抑えられるメリットがあります

一方、作業台が10台以上ある場合には、大型集塵機やセントラル式の排気システムへまとめたほうが運用しやすいケースもあります。どちらが安いかは作業台数や稼働率、必要風量によって異なります。現在の台数だけでなく、将来のライン増設も考慮し、1台あたりの導入費とランニングコストを比較しましょう。

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初期費用だけでなく、数年単位のフィルター交換費用を含めたトータルコストで比較検討しましょう。

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電子部品製造向け局所排気装置の選び方

電子部品製造向け局所排気装置では、「何を吸うのか」「どの程度発生するのか」を明確にすることが重要です。対象物質、風量、フィルター、フード形状、設置スペースなどを総合的に比較しましょう。

はんだ・VOC・粉塵など吸引する物質に合わせて選ぶ

最も重要なのは、作業工程から何が発生しているのか確認することです。はんだ付けの煙、レーザー加工の微粒子、研磨粉塵、IPAなどの有機溶剤では必要な装置・フィルターが異なります。例えば微粒子を捕集する場合にはHEPA系フィルターが有効ですが、VOCなどガス状の物質はHEPAだけでは十分に捕集できず、活性炭や対象物質に適した吸着材が必要です。

白光FA-430もはんだ煙用として設計されており、メーカーは有機溶剤の吸煙には使用しないよう案内しています。 まず使用材料のSDSを確認し、対象物質に適した装置を選びましょう。

必要な吸引風量・風速を確保できるか確認する

局所排気装置は、フィルター性能が高くても発生源から十分に吸引できなければ効果を発揮できません。必要な風量や風速は、フードの形状や発生源までの距離、煙・粉塵の発生量などによって変わります。発生源からフードが離れるほど周囲の空気まで大量に吸い込む必要があり、必要風量は大きくなります。

そのため、単純にカタログ上の最大風量が大きい装置を選ぶのではなく、実際の作業位置で十分な吸引速度を確保できるか確認することが重要です。有機則など法令対象となる作業では制御風速などの基準が関係する場合もあるため、専門業者へ相談しましょう。

HEPA・活性炭など必要なフィルターを搭載しているか確認する

電子部品製造では、微粒子とガス・臭気が同時に発生する工程も多いため、フィルター構成の確認が重要です。HEPAフィルターは微細粒子の捕集に適していますが、VOCなどガス状物質の除去を目的としたものではありません。そのため、接着剤・洗浄剤などの臭気・VOC対策では活性炭やケミカルフィルターを組み合わせます。

例えばコトヒラ工業のヒューム吸煙装置は、プレフィルター、準HEPA、粒状活性炭による3層構造を採用しています。 使用している溶剤や樹脂の種類をメーカーへ伝え、対象物質を処理できるフィルターか確認しましょう。

作業台の広さ・作業内容に合ったフード形状を選ぶ

局所排気装置の吸引性能は、フードの位置や形状によって大きく変わります。はんだごてのように発生場所が小さい作業では、フレキシブルアームの先端へ小型ノズルを取り付け、発生源へ近づける方式が適しています。一方、接着剤の塗布や洗浄など作業範囲が広い場合には、開口面積の大きなフードや囲い式フードを使用したほうが捕集しやすくなります。

作業者の腕や工具とフードが干渉すると、実際の現場ではフードを遠ざけてしまい、吸引効果が低下する可能性があります。設備選定時にはカタログを見るだけでなく、実際の作業姿勢を再現してフード位置を検討しましょう。

ダクト工事が可能かどうか確認する

工場の建物条件によっては、屋外へ排気するためのダクト工事を施工できない場合があります。賃貸工場では外壁への穴あけが禁止されていたり、クリーンルームでは既存の空調バランスを崩せなかったりすることがあります。また、屋上までダクトを延長すると工事費が大幅に増える可能性があります。そのような場合は、フィルターで汚染物質を処理して室内へ空気を戻すダクトレス型も候補になります。

ただし、すべての物質や法令対象作業をダクトレス装置で処理できるわけではありません。建物条件と対象物質の両方を確認し、必要に応じて専門業者や所轄の労働基準監督署へ相談しましょう。

装置本体を設置できるスペースがあるか確認する

局所排気装置を選ぶ際は、装置本体の寸法と設置場所を確認しましょう。電子部品工場では作業台や検査装置、部品棚などが密集しているケースも多く、大型集塵機を追加すると通路を圧迫する可能性があります。また、本体寸法だけでなく、フィルター交換時に扉を開けるスペースやメンテナンス時の作業スペースも必要です。

キャスター付き装置では、別の作業台へ移動できる経路が確保されているかも確認しましょう。例えばBA400S・BA400Tは本体寸法が745×450×515mm、重量25kgとされています。 実寸を床面へマーキングすると配置をイメージしやすくなります。

作業者の邪魔にならないサイズ・配置か確認する

局所排気装置は吸引性能だけでなく、作業者が使い続けられる配置にすることも重要です。吸引アームが部品の受け渡しを邪魔したり、フードによって手元が見えにくくなったりすると、作業者がフードを発生源から離してしまう可能性があります。結果として十分な捕集性能を発揮できなくなります。

はんだ付けの場合は煙の上昇方向を考慮しながら、手や工具と干渉しない位置へノズルを配置しましょう。装置本体も通路や部品搬送の妨げにならない場所へ設置する必要があります。導入前にデモ機を借りたり、実作業を想定したテストを行ったりすると失敗を防ぎやすくなります。

排気装置コンシェルジュ

作業者の動線や手元の視認性を妨げないよう、実際の作業姿勢に合わせたフード選びが重要です。

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電子部品製造におすすめのポータブル局所排気装置

電子部品製造でVOCや臭気対策を行う場合、ダクト工事なしで使用できるポータブル型も選択肢です。ここでは、活性炭・HEPAフィルターを搭載するベリクリーンエアのBAシリーズを紹介します。

BA500S(高性能な主力モデル)

BA500Sは、VOCや有機溶剤対策を重視する工場向けの高性能モデルです。大容量の活性炭フィルターと活性炭・ガラスファイバーによるフィルターを組み合わせ、VOCと微粒子の捕集を行います。最大ブロワー吸引量は300㎥/h、推奨200㎥/hで、ダクト工事を行わずに設置できる点も特徴です。

また、公式サイトでは発散防止抑制措置対応機種として案内されており、一定条件のもとで局所排気装置に代わる措置として活用する場合には、所定の申請・許可が必要です。電子部品工程で有機溶剤を扱い、フィルター容量やVOC処理能力を重視したい現場に適しています。

▶︎BA500Sの製品概要はこちら

BA400T(汎用的なバランスモデル)

BA400Tは、VOC・臭気と微粒子の両方を対策したい現場で検討しやすい小型局所脱臭装置です。活性炭とHEPA系フィルターを組み合わせた構成で、最大ブロワー吸引量300㎥/h、推奨200㎥/hです。自動流量制御やフィルター状態を確認できる液晶画面、温度センサーによる安全運転機能も備えています。

本体にはキャスターが付いており、製造ラインの変更や作業台の移動にも対応しやすい点が特徴です。外装はスチールの粉体塗装仕様です。電子部品工場で接着剤・洗浄工程などのVOC対策を行いつつ、複数工程で装置を共有したい場合に比較したいモデルです。

▶︎BA400Tの製品概要はこちら

BA400S(コンパクトな標準モデル)

BA400Sは、BA400Tと基本性能・サイズを共通としながら、外装にステンレスを採用したモデルです。活性炭とHEPAフィルターによりVOC、臭気、細かな塵を捕集し、処理した空気を室内へ戻します。本体サイズは745×450×515mm、重量25kgで、最大ブロワー吸引量は300㎥/h、推奨値は200㎥/hです。

ダクト工事が不要でキャスターによる移動も可能なため、固定式排気設備を設置しにくい電子部品工場や研究・試作室でも導入しやすいでしょう。ステンレス外装を重視する現場や、VOC・臭気対策と作業レイアウトの柔軟性を両立したい場合に適しています。

▶︎BA400Sの製品概要はこちら

電子部品製造向け局所排気装置メーカー・販売会社おすすめ7社

電子部品向けの排気・集塵対策では、はんだ専用吸煙器を得意とするメーカーから、大規模な工場設備まで対応する会社まで選択肢があります。対象物質と設備規模に合わせて相談先を選びましょう。

日本エアーテック株式会社|クリーン環境・局所排気設備を幅広く展開

おすすめポイント
  • ダクトレスヒュームフードやドラフトチャンバーを展開
  • HEPAフィルターを活用したクリーン環境設備に強い
  • 標準製品だけでなく要望に応じた提案・カスタマイズに対応

日本エアーテック株式会社は、クリーンエアーシステムを専門に展開するメーカーです。危険性のある化学物質や有害ガス、悪臭、有害粒子を発生源で捕集する設備として、ダクトレスヒュームフード、薬塵除去装置、ケミカルハザードベンチ、ドラフトチャンバーなどを取り扱っています。

ドラフトチャンバーでは活性炭フィルター付きや洗浄器付きなど複数仕様を用意しており、対象となる物質や作業内容に合わせた設備を検討できます。電子部品工場だけでなく、研究開発施設やクリーン環境で化学物質を扱う事業者にも相談しやすい会社です。

項目内容
依頼費用目安要見積もり
会社所在地東京都台東区入谷1丁目14番9号
依頼がおすすめな方クリーン環境と排気・集塵設備をまとめて相談したい方

コトヒラ工業株式会社|ヒューム・粉塵対策用の集塵設備を提供

おすすめポイント
  • はんだ・レーザーマーカー向けヒューム吸煙装置を展開
  • プレフィルター・準HEPA・活性炭による3層フィルター
  • 小型・可搬型から工場向け集塵設備まで幅広い

コトヒラ工業株式会社は、小型集塵機やヒューム吸煙装置、作業台用集塵機などを展開しています。電子部品製造と相性がよい製品として、はんだ付けやレーザーマーカーから発生する煙を対象にしたヒューム吸煙装置があります。プレフィルター、準HEPAフィルター、粒状活性炭による3層フィルターを採用し、微粒子と臭い成分の両方を捕集できる設計です。

また、LED照明を備えた卓上ハンダ吸煙機「集神」など、小規模なはんだ作業へ導入しやすい製品もあります。試作室から製造工場まで、作業規模に合わせて集煙機を比較したい場合におすすめです。

項目内容
依頼費用目安要見積もり
会社所在地長野県東御市滋野乙1320
依頼がおすすめな方はんだヒュームやレーザーマーカーの煙を対策したい方

白光株式会社|はんだ付け作業向けヒューム対策機器を展開

おすすめポイント
  • はんだ付け関連製品を幅広く展開
  • 卓上型からHEPA搭載吸煙器まで選択できる
  • FA-430は0.3μm粒子を99.97%捕集する仕様

白光株式会社は、はんだこてや自動はんだ付けシステム、吸煙器などを展開するメーカーです。電子部品製造のはんだ工程では、空気清浄タイプのFA-430やFA-431、より小型の卓上タイプなどから作業環境に合わせて選択できます。FA-430はHEPAフィルターを搭載し、0.3μm以上の粒子に対して99.97%の捕集効率を公表しています。

最大2本のダクトを接続できるため、複数のはんだ作業点から吸引する使い方も可能です。一方、有機溶剤の吸煙には使用できないとメーカーが案内しているため、フラックス煙とは別にVOCが発生する工程では専用設備を選びましょう。

項目内容
依頼費用目安FA-430:142,780円(税込)など
会社所在地大阪市浪速区塩草2丁目4番5号
依頼がおすすめな方手はんだ・リワーク作業のヒューム対策を行いたい方

三喜工業株式会社|工場向け排気・空調関連設備を相談できる

おすすめポイント
  • 空調用設備機器やダクト関連製品を取り扱う
  • 排気・脱臭に関する設備製品を展開
  • 工場設備に合わせた排気系統を検討しやすい

三喜工業株式会社は、空調用設備機器や関連資材の製造・販売を行う会社です。排気設備に組み込んで使用する脱臭ユニットなども展開しており、ダクト設備や臭気対策を含めた排気環境を検討する際の相談先となります。電子部品製造では、卓上の吸煙器だけで対応できる工程だけでなく、複数作業台の排気をまとめたり、工場全体のダクト計画を見直したりするケースがあります。

そのような場合には、局所排気装置単体だけでなくダクト・空調設備を含めた計画が重要です。具体的な電子部品工程への対応可否や設計・施工範囲については、対象物質と現場条件を伝えて個別に確認しましょう。

項目内容
依頼費用目安要見積もり
会社所在地千葉県千葉市中央区今井1丁目4番16号
依頼がおすすめな方ダクトや空調・排気設備を含めて相談したい方

三宝電機株式会社|工場・生産設備向け排気設備の設計施工に対応

おすすめポイント
  • 工場ユーティリティー設備の排気・廃気処理に対応
  • クリーン環境向け設備の設計・施工実績がある
  • 排気ダクトを備えた特注設備にも対応

三宝電機株式会社は、電気・空調・給排水・ユーティリティーなど工場設備を幅広く手掛ける会社です。工場のユーティリティー設備として排気・廃気処理にも対応しており、電子部品や精密製造分野で工場全体の設備計画を相談したい場合に向いています。

クリーンシステムの事例では、有機溶剤が蒸発する工程へ排気ダクトを接続したドラフト機能付き設備や、粉塵を回収するプッシュ・プル式クリーンユニットなども紹介されています。単体の小型吸煙器ではなく、クリーンルームや製造装置と局所排気を一体的に設計したい場合に比較したい会社です。

項目内容
依頼費用目安要見積もり
会社所在地大阪市北区大淀中1丁目5番1号
依頼がおすすめな方工場設備やクリーン環境と排気設備をまとめて設計したい方

株式会社カナデン|工場向け集塵・排気システムの提案に対応

おすすめポイント
  • コンパクト型から大型集塵設備まで取り扱う
  • VOC・有機溶剤対策向け換気設備も扱う
  • 工場環境に応じた複数メーカー製品を比較しやすい

株式会社カナデンは、産業機械や環境・衛生機械などを幅広く取り扱う技術商社です。環境設備分野では、コンパクト集塵機や移動式集塵装置、ヒューム集塵設備などを取り扱っています。また、MEKなどの有機溶剤を活性炭で吸着して室内へ処理空気を戻す換気装置も取り扱っており、粉塵からVOCまで現場条件に応じた設備を検討できます。

自社メーカーの製品だけに限定されず、複数の設備メーカーから適した製品を選びたい場合に相談しやすいことが特徴です。電子部品工場で粉塵・VOC・ヒュームなど複数の課題を抱えている場合にも比較候補となります。

項目内容
依頼費用目安要見積もり
会社所在地東京都中央区晴海1-8-12 トリトンスクエアZ棟
依頼がおすすめな方複数メーカーの環境設備から自社に合う製品を選びたい方

株式会社了生|集塵・ヒューム対策設備を展開

おすすめポイント
  • 小型から大型まで豊富な集塵機を製造
  • ヒューム回収型集塵機をラインナップ
  • 脱臭機・送風機など空気環境設備を幅広く展開

株式会社了生は、集塵機、脱臭機、送風機などを製造するメーカーです。製品ラインナップには簡易小型集塵機から中・大型集塵機、湿式集塵機、小型脱臭機、ヒューム対策型集塵機まで含まれています。PCL-H型ではジェットパルス式によってフィルターの払い落としを行い、運転を停止せず自動的に除塵できる設計を採用しています。

電子部品製造では研磨・切削粉塵など発生量の多い工程や、一般的な卓上吸煙器より高い集塵能力が必要な現場で比較候補になります。粉塵・ヒューム・臭気など対象物質を伝え、必要な処理能力に合う装置を相談するとよいでしょう。

項目内容
依頼費用目安要見積もり
会社所在地愛知県あま市上萱津深見51
依頼がおすすめな方小型から大型まで集塵設備を比較したい方

電子部品製造向け局所排気装置を導入する流れ

局所排気装置は、単に高性能な製品を購入すればよいわけではありません。発生物質や作業位置、必要風量を調査したうえで装置・フードを設計し、導入後も性能を維持することが重要です。

STEP

作業工程と発生している有害物質を確認する

最初に、どの工程からどのような物質が発生しているのか整理します。例えば、はんだ付けならフラックス由来の煙、基板洗浄ならIPAなどの有機溶剤、レーザー加工なら加工材料由来の煙や微粒子、研磨なら粉塵が対象となります。

同じ電子部品製造でも必要な排気設備は大きく異なるため、「煙が出ているから集塵機を買う」といった選び方は避けましょう。使用している薬品・接着剤・洗浄剤についてはSDSを確認し、成分や危険有害性を整理します。法令対象物質が含まれている場合には、有機則や特化則などに基づく設備要件の確認も必要です。

STEP

有害物質の発生場所・発生量を確認する

対象物質を確認したら、次に「どこから」「どの程度」発生しているのか調べます。はんだ付けのように発生地点が小さい場合には、小型ノズルを近づけることで比較的小さな風量でも捕集できます。

一方、大きな容器で溶剤を使用する作業や広範囲へ接着剤を塗布する工程では、広い開口をカバーできるフードが必要です。また、1日数分だけ発生するのか8時間連続で発生するのかによって、必要なフィルター容量やランニングコストも変わります。作業位置・発生頻度・発生時間・対象箇所数を整理してメーカーへ伝えることで、過不足のない設備を提案してもらいやすくなります。

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必要な風量・フード形状を検討する

発生源の条件が分かったら、必要な吸引風量とフード形状を検討します。局所排気では、フードと発生源の距離を短くすることが重要です。同じ装置でもフードを10cm離して使用する場合と50cm離す場合では、捕集性能が大きく変わります。可能であれば発生源を囲う方式や、煙の上昇方向に合わせてフードを設置することで必要風量を抑えられます。

必要以上に大風量の装置を導入すると、本体価格だけでなく電気代や空調負荷も増加します。逆に風量不足では十分に吸引できません。作業工程をメーカーへ見せ、実際の現場で適切なフードと風量を設計してもらいましょう。

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複数メーカー・販売会社へ相談する

必要な条件を整理したら、複数の局所排気装置メーカー・販売会社へ相談しましょう。同じ作業でも、卓上吸煙器を複数配置する会社、可搬式ダクトレス装置を提案する会社、固定ダクト式を提案する会社など考え方が異なる場合があります。

1社だけに相談すると、その提案が適正価格・適正仕様なのか判断しにくくなります。可能であれば2~3社以上へ同じ条件を伝え、本体価格、必要風量、フィルター性能、設置工事、年間維持費を比較しましょう。また、デモ機貸し出しに対応しているメーカーであれば、実際の作業場で煙や臭気の捕集状況を確認してから導入すると失敗を防ぎやすくなります。

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現地調査を受けて装置・設置方法を決める

本格的な局所排気装置を導入する場合は、メーカーや施工会社による現地調査を受けることをおすすめします。現地では作業台の位置、天井高さ、既存空調、電源、ダクト経路、屋外排気口の位置などを確認します。カタログだけでは分からない周囲の気流も局所排気性能に影響します。

例えば大型エアコンの風がフード横を通過すると、ヒュームが吸入口へ到達する前に流される可能性があります。また、ダクトレス型の場合でも装置を置くスペースやアームの可動範囲を確認する必要があります。現場を見てもらったうえで、作業者の動線を邪魔しない配置を決定しましょう。

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見積もりとランニングコストを比較する

見積もりを比較するときは、本体価格だけを見るのではなく、導入後に必要な費用まで確認しましょう。ダクト式では設置・配管・電気工事費、ダクトレス式ではHEPAや活性炭などのフィルター交換費が大きなコストになります。

また、モーター容量が大きい装置では電気代も確認しておく必要があります。「本体価格は安いが半年ごとに高価なフィルター交換が必要」というケースでは、数年間の総額が高くなる可能性があります。導入費、年間フィルター費、電気代、定期点検費を表にまとめ、3年~5年間使用した場合のトータルコストを比較すると選びやすくなります。

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設置工事・試運転を行う

機種と施工会社を決めたら、装置の設置工事を行います。ダクト式ではフード、ダクト、排気ファン、制御盤などを施工し、必要に応じて屋外へ排気口を設けます。ダクトレス型なら工事を大幅に省略できる場合がありますが、装置と吸引アームを適切な位置へ配置することが重要です。

設置後は必ず試運転を行い、実際のはんだ付けや接着、洗浄作業を再現して煙・臭気が捕集できているか確認しましょう。必要な場合には風速測定を行い、法令で性能要件が定められている設備では基準を満たしているか確認します。作業者への使用方法の説明も同時に行いましょう。

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定期点検・フィルター交換を行う

局所排気装置は、導入後のメンテナンスによって性能を維持することが重要です。フィルターが目詰まりすると吸引力が低下し、設置直後には捕集できていた煙が作業空間へ漏れるようになる可能性があります。また、活性炭は吸着できる量に限界があり、飽和すると臭気やVOCを十分に除去できなくなります。

装置ごとに推奨される交換時期を確認し、稼働時間や差圧、臭気などを記録しましょう。法令上の局所排気装置に該当する場合は、定期自主検査などが必要になるケースもあります。定期点検・フィルター交換を設備管理計画へ組み込み、性能低下を防ぐことが大切です。

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電子部品製造向け局所排気装置に関するよくある質問

最後に、電子部品工場で局所排気装置を検討する際によくある質問を解説します。必要性やはんだヒューム、VOC、ダクトレス装置、価格、点検などを確認しておきましょう。

電子部品工場には局所排気装置が必要ですか?

すべての電子部品工場に同じ局所排気装置が一律で必要というわけではありません。しかし、はんだ付け、溶剤洗浄、接着、レーザー加工、研磨などで煙・VOC・粉塵が発生する場合は、発生源対策を検討する必要があります。特に有機溶剤など法令対象物質を一定条件で使用する作業では、局所排気装置などの発散防止設備が必要になる場合があります。

まず使用物質のSDSや作業量を確認し、自社の作業が法令対象になるか調べましょう。法令上の義務がない場合でも、煙や臭気による作業者の負担、製品への異物付着を抑える目的で局所排気を導入するメリットがあります。

はんだ付け作業に局所排気装置は必要ですか?

はんだ付け時に煙が作業者の顔へ流れてくる場合には、ヒューム吸煙器などによる発生源対策をおすすめします。はんだ作業で見える煙の多くはフラックスを加熱した際に発生する煙で、作業者の呼吸域へ入りやすいことが特徴です。

小規模な手はんだ作業なら、卓上型やフレキシブルダクト型の吸煙器でも対策できます。複数作業台が並ぶ量産ラインでは、1台の大型ヒュームコレクターへ複数の吸引口を接続する方法もあります。必要な設備は作業台数や作業時間によって異なるため、実際の煙の流れを確認し、発生源近くから捕集できる装置を選びましょう。

はんだヒュームにはどのような局所排気装置がおすすめですか?

はんだ付け作業では、ヒュームの発生源へフードやノズルを近づけられる吸煙装置がおすすめです。1~2人程度の作業台なら白光FA-430などの小型吸煙器、複数作業台や発生量が多い場合にはコトヒラ工業などの業務用ヒューム吸煙装置も選択肢となります。

微粒子を捕集するためにHEPA・準HEPA系のフィルターを搭載した製品を検討し、フラックス臭も気になる場合には活性炭を組み合わせた構成が便利です。ただし、有機溶剤など別のガスが同時に発生する場合は、はんだ用吸煙器だけでは対応できないことがあります。

フラックスの臭いを局所排気装置で除去できますか?

活性炭など臭気成分を吸着できるフィルターを備えた局所排気・ヒューム吸煙装置であれば、フラックス由来の臭気を抑えられる可能性があります。HEPAフィルターは微粒子の捕集に優れていますが、臭気成分やガスをすべて除去するものではないため、臭い対策ではフィルター構成が重要です。

コトヒラ工業のヒューム吸煙装置では、プレフィルター、準HEPA、粒状活性炭の3層構成を採用しています。 また、フィルターが飽和すると臭気除去能力が低下します。臭いが以前より強く感じられるようになった場合は、交換時期を確認しましょう。

VOC対策にはどのようなフィルターが必要ですか?

VOC対策では、活性炭や対象物質に適したケミカルフィルターが一般的に使用されます。HEPAフィルターは微細な粒子を捕集するためのフィルターであり、ガス状のVOCを十分に除去する目的には向きません。そのため、電子部品洗浄でIPA・アセトンなどを使用する場合や接着剤からVOCが発生する場合は、吸着材を搭載した装置を選ぶ必要があります。

例えばBAシリーズでは活性炭とHEPAを組み合わせ、溶剤蒸気と微粒子の双方を捕集する構成が採用されています。 ただし、活性炭にも物質ごとに吸着性能の違いがあるため、使用物質名をメーカーへ伝えて選定してもらいましょう。

ダクトレス局所排気装置でも有機溶剤を吸引できますか?

有機溶剤用として設計されたダクトレス装置であれば、対応できる場合があります。例えば活性炭・ケミカルフィルターを使用して溶剤蒸気を吸着し、処理後の空気を室内へ戻す装置があります。ただし、どの有機溶剤でも自由に使用できるわけではありません。溶剤の種類、発生濃度、使用量、作業時間によって必要な吸着容量が異なります。

また、有機則の対象作業では局所排気装置以外の発散防止抑制措置を採用するために所定の手続きが必要になる場合があります。 SDSと使用条件をメーカーへ提示し、法令上の要件も含めて導入可否を確認してください。

局所排気装置とヒューム吸煙器の違いは何ですか?

局所排気装置は、有害物質を発生源の近くから吸引し、ダクトなどを通じて屋外へ排出する設備を広く指します。一方、ヒューム吸煙器は、はんだやレーザー加工などから発生する煙・微粒子をフィルターで捕集する比較的小型の装置を指すことが一般的です。ヒューム吸煙器は設置が簡単で、小規模な作業台へ導入しやすいメリットがあります。ただし、法令で局所排気設備の設置が求められる作業に、市販の吸煙器を設置しただけで必ず適合するとは限りません。「作業環境改善用の吸煙器」と「法令対応設備」は分けて考え、対象作業に必要な基準を確認することが重要です

電子部品向け局所排気装置の価格はいくらですか?

電子部品向け局所排気装置の価格は、簡易的な卓上吸煙器で数万円程度、業務用卓上型で10万~30万円程度、可搬型・高性能ダクトレス機では20万~100万円以上が目安です。ダクト施工を伴う本格的な局所排気システムでは50万~200万円以上、大規模な工場設備では数百万円になる場合があります。

費用を比較するときは装置本体だけでなく、ダクト・電気工事、吸引アーム、交換フィルター、定期点検費なども含める必要があります。複数社から同条件で見積もりを取得することがおすすめです。

局所排気装置には定期点検が必要ですか?

局所排気装置は定期的な点検が必要です。フィルターの目詰まりやダクト内部の堆積、ファンの劣化などが進むと、吸引風量が低下して十分な捕集能力を発揮できなくなります。ダクトレス型では特にフィルター管理が重要で、HEPAフィルターの目詰まりや活性炭の飽和状態を確認し、メーカーが定める基準に従って交換しましょう。

また、有機則や特化則などに基づいて設置された局所排気装置の場合、法令上の定期自主検査が必要になるケースがあります。対象設備かどうかを確認し、必要な点検・検査結果を記録しておくことが大切です。

小規模な電子部品製造現場でも局所排気装置を導入できますか?

小規模な電子部品工場や試作室でも局所排気対策は可能です。1人で行う手はんだ作業なら卓上吸煙器、VOCを使用する小規模作業なら可搬型のダクトレス装置など、作業規模に応じた小型製品があります。大規模な排気ファンや長いダクトを施工しなくても、発生源へフードを近づけることで効率的に捕集できる場合があります。

例えば白光のFA-430は本体重量7.5kgの小型吸煙器で、BAシリーズにもダクト工事不要の可搬型製品があります。 小規模だから対策不要と考えず、作業内容や使用物質に応じた設備を選びましょう。

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はんだ付けによるヒューム、フラックスの臭気、接着剤や洗浄液から発生するVOC・有機溶剤、研磨・レーザー加工による粉塵など、作業工程によって適した排気装置は異なります。

排気装置ネットでは、作業内容や対象物質、設置スペース、必要な吸引能力などに合わせて製品選びをサポートします

ダクト工事を行わず設置できるBA500S・BA400T・BA400Sなども比較できるため、既存工場への追加設置や研究開発室の環境改善を検討している方も、まずはお気軽にご相談ください。

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