
工場で局所排気装置って、本当に必要なのかな?



どうやって選べばいいのかな?
工場で有機溶剤や粉じん、溶接ヒュームなどを扱う場合、作業者の健康と安全を守るために局所排気装置の導入が必要になることがあります。局所排気装置は、有害物質が工場内へ広がる前に発生源の近くで吸引し、ダクトや空気清浄装置を通して排出する設備です。
ただし、対象物質や作業工程によって必要な性能、フードの形状、適用される法令は異なります。
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工場に局所排気装置が必要な理由


工場で有害物質を扱う場合、換気扇だけでは十分に排出できない可能性があります。発生源の近くで汚染物質を捕捉できる局所排気装置を導入し、作業者へのばく露と工場内への拡散を防ぎましょう。
有機溶剤や粉じんが工場内に拡散するのを防ぐ
局所排気装置は、有機溶剤の蒸気や粉じんなどが工場内に広がる前に、発生源の近くで吸引する設備です。フードから吸い込んだ汚染空気をダクトで搬送し、必要に応じて集じん機や排ガス処理装置を通して屋外へ排出します。
一般的な換気扇や全体換気は、工場内に拡散した汚染物質を外気で薄めながら排出する仕組みです。一方、局所排気装置は発生した直後の有害物質を捕捉できるため、工場全体への拡散を抑えやすくなります。
ただし、フードが発生源から離れすぎていたり、周辺の気流に吸引を妨げられたりすると、本来の効果を発揮できません。発生源の位置と作業方法に合わせた設計が必要です。
作業者による有害物質の吸入リスクを抑える
塗装や洗浄、溶接、研磨などの作業では、目に見えない有機溶剤蒸気や細かい粉じん、ヒュームが発生することがあります。作業者が継続的に吸い込むと、体調不良や健康障害につながる可能性があるため、発生源対策が欠かせません。
局所排気装置を適切に設置すれば、有害物質が作業者の呼吸域へ到達する前に吸引できます。特に囲い式フードは発生源を囲うため、外付け式フードよりも外乱気流の影響を受けにくく、比較的少ない排風量で高い捕捉効果を得やすい方式です。
局所排気装置だけに頼るのではなく、作業方法の見直しや保護具の使用、化学物質のリスクアセスメントなども組み合わせて対策しましょう。
工場の作業環境を改善して法令違反を防ぐ
有機溶剤、特定化学物質、鉛、粉じん、石綿などを扱う作業では、対象物質や作業条件に応じて、局所排気装置やプッシュプル型換気装置などの設置が求められる場合があります。単に換気設備を設置するだけでなく、法令上の構造や性能を満たすことが重要です。
対象となる局所排気装置については、原則として1年以内ごとに1回の定期自主検査を行い、結果を記録する必要があります。また、設置・移転・主要構造部分の変更を行う場合、工事開始日の30日前までに計画届が必要になるケースもあります。
適用される規則は物質や工程によって異なるため、専門会社や所轄労働基準監督署へ事前に確認しましょう。



法令順守のためにも、導入時から定期自主検査の記録保管体制を整えておきましょう。
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工場で局所排気装置が必要になる作業・有害物質


局所排気装置が必要になる代表的な場面には、塗装や洗浄、溶接、研磨などがあります。発生する物質の性質や量、温度、飛散方向を確認し、作業工程に合った対策を行うことが大切です。
塗装・印刷・洗浄工程で発生する有機溶剤やVOC
塗装、印刷、接着、部品洗浄などの工程では、有機溶剤やVOCが蒸発することがあります。有機溶剤の蒸気は目に見えにくく、工場内に拡散しやすいため、塗装ブースや洗浄槽の周辺にフードを設置して吸引します。
対象物質の種類や使用量によっては有機溶剤中毒予防規則などが適用されるため、SDSや作業内容を確認したうえで設備を設計しましょう。
溶接・研磨・切削工程で発生するヒュームや粉じん
溶接では高温によって金属が蒸発・凝縮し、細かい粒子である溶接ヒュームが発生します。また、研磨や切削、原料投入、粉体混合などの工程では、微細な粉じんが空気中に飛散することがあります。
フレキシブルアームや作業台型フード、囲い式ブースなどを使用し、発生位置の近くで吸引することが重要です。粉じんの性質によっては、火災や粉じん爆発への対策も検討する必要があります。
製造工程で発生するガス・蒸気・臭気・オイルミスト
薬品の調合、加熱、めっき、樹脂成形などの工程では、ガスや蒸気、強い臭気が発生することがあります。また、金属加工機で切削油を使用すると、細かいオイルミストが工場内に漂う場合があります。
発生物質に応じて、活性炭吸着、スクラバー、ミストコレクターなどを組み合わせます。腐食性ガスを扱う場合は、フードやダクトの材質も確認しましょう。



取り扱う化学物質のSDS(安全データシート)を確認し、リスクに応じた適切な対策を優先してください。
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工場向け局所排気装置の主な種類


局所排気装置の捕捉性能は、フードの種類と設置位置によって大きく変わります。囲い式、外付け式、レシーバー式などの特徴を理解し、作業を妨げずに有害物質を捕捉できる方式を選びましょう。
囲い式フード|発生源を囲って効率よく吸引する
囲い式フードは、有害物質の発生源を全体または一部囲い、開口部から空気を吸い込む方式です。ドラフトチャンバーや塗装ブース、グローブボックスなどが代表例として挙げられます。
発生源を囲うことで、有害物質がフードの外へ漏れにくくなります。外付け式フードと比べて扇風機や空調などの外乱気流の影響を受けにくく、比較的少ない排風量でも高い捕捉効果を得やすい点がメリットです。
一方、囲いを大きく開けたり、作業者の体が開口部をふさいだりすると、吸引性能が低下することがあります。作業性を確保しながら、できるだけ開口面積を小さくする設計が重要です。
外付け式フード|作業スペースを確保しながら吸引する
外付け式フードは、発生源を囲わず、側方や上方、下方などに吸込口を設置して有害物質を捕捉する方式です。囲いを設けにくい溶接、研磨、接着、薬品の投入作業などで使用されます。
作業スペースを広く確保しやすく、既存の生産設備にも追加しやすい点がメリットです。しかし、吸込口から発生源までの距離が離れるほど吸引力は急激に弱くなります。空調やスポットクーラー、人の移動による気流の影響も受けやすいため注意が必要です。
フードをできるだけ発生源へ近づけ、背面板や側板を設けることで、必要風量を抑えながら捕捉性能を高められる場合があります。
レシーバー式・プッシュプル型|気流を利用して有害物質を捕捉する
レシーバー式フードは、有害物質が熱や加工の勢いによって一定方向へ移動する性質を利用し、その進行方向にフードを設置する方式です。熱で上昇する蒸気を吸い込むキャノピー型フードなどが該当します。
プッシュプル型換気装置は、一方から空気を吹き出し、反対側から吸い込むことで、作業区域を覆う気流を形成します。大型の製品や開放された作業台など、発生源を囲うことが難しい場面に向いています。
どちらも発生物質の方向や速度を正確に把握する必要があります。熱上昇気流や吹出気流が乱れると捕捉性能が低下するため、実際の作業条件に合わせた設計と性能確認が必要です。



捕捉効率だけでなく、作業者の動線や作業のしやすさも考慮して選定するのがポイントです。
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工場向け局所排気装置の価格・費用相場


工場向け局所排気装置の費用は、本体だけでなく、フードやダクト、電気設備、設置工事などを含めて考える必要があります。対象物質や工場の構造によって金額が変わるため、現地調査後の見積もりを比較しましょう。
局所排気装置の本体価格はサイズや処理能力で異なる
局所排気装置の本体価格は、必要風量や静圧、フィルター構成、ファンの出力、本体材質などによって異なります。作業台の近くに置く小型の集塵・脱臭装置と、複数の生産設備をまとめて吸引する大型設備では、必要な機器構成が大きく変わります。
粉じんを捕集する場合は集じん機、有機溶剤や臭気を処理する場合は活性炭フィルター、酸性・アルカリ性ガスにはスクラバーなど、対象物質に合った空気清浄装置が必要です。
多くのメーカーでは仕様を確認して個別に見積もるため、本体価格だけで比較せず、必要な処理能力や保守費用を含めて検討しましょう。
フード・ダクト・送風機・電気工事などの施工費がかかる
固定式の局所排気装置では、本体以外にもフードの製作、ダクト工事、送風機の設置、電源工事、壁や屋根の貫通工事などが必要です。ダクトが長い場合や曲がりが多い場合は圧力損失が増えるため、性能の高い送風機が必要になることがあります。
防爆エリアへの設置、腐食性ガスへの対応、高所作業、クレーン作業などが必要な現場では、施工費が高くなりやすいでしょう。給気量が不足すると工場内が過度な負圧になり、扉が開きにくくなったり、吸引性能が安定しなかったりする可能性もあります。
見積もりを依頼するときは、装置代と施工費の内訳、届出支援、試運転、性能測定まで含まれているか確認しましょう。
定期点検・フィルター交換・修理などの維持費がかかる
局所排気装置の導入後は、フィルターや活性炭の交換、ダクトの清掃、ファンやモーターの修理などの維持費がかかります。粉じんの量が多い現場では、フィルターが短期間で目詰まりし、吸引力が低下する可能性があります。
対象となる局所排気装置には、原則として1年以内ごとに1回の定期自主検査が必要です。検査ではフード、ダクト、ファンの損傷や腐食、制御風速、排風量などを確認します。
本体価格が安くても、交換用フィルターが高額だったり、清掃しにくい構造だったりすると総費用が増えます。導入前に交換周期、部品価格、点検契約の範囲を確認しましょう。



導入時の初期費用だけでなく、フィルター交換等のランニングコストも含めて検討しましょう。
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工場向け局所排気装置のおすすめメーカー8選
工場向け局所排気装置を扱うメーカー・施工会社を8社紹介します。公式サイトで一律の施工価格が確認できない会社については、費用目安を「要見積もり」としています。対応地域や施工範囲も確認しましょう。
株式会社ベリクリーンエア|有機溶剤やVOC対策を省スペースで行いたい工場におすすめ


株式会社ベリクリーンエアは、揮発性有機溶剤除去装置、空気清浄機、集塵機器、脱臭機器などを取り扱う会社です。BAシリーズを展開しており、活性炭やHEPAフィルターを利用してVOCや臭気、細かい塵を捕集します。
大型のダクト設備を新設することが難しい工場や、生産ラインの増設に合わせて装置を移動させたい現場にも適しています。販売だけでなく、リースやレンタルにも対応しているため、導入前に使用感や処理能力を確認したい企業にもおすすめです。
本社は大阪市北区にあります。局所排気装置の代替措置として使用する場合は、対象作業や許可条件を確認したうえで導入しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 依頼費用目安 | 本体購入・リース・レンタルともに要見積もり |
| 会社所在地 | 大阪府大阪市北区天満4丁目15番12号 |
| 依頼がおすすめな方 | 有機溶剤やVOC対策を省スペースで行いたい工場 |
三陽保安産業株式会社|設計・施工・定期自主検査まで相談したい工場におすすめ


三陽保安産業株式会社は、工場向けの局所排気装置、集塵装置、プッシュプル型換気装置などを設計・施工する会社です。発生源や作業内容、法的条件を考慮し、有害物質が作業者へ到達したり、周囲へ拡散したりしない設備を提案しています。
局所排気装置を設置した後の定期自主検査にも対応しているため、設計や施工だけでなく、長期的な維持管理まで相談したい企業に向いています。既存設備の性能低下や、作業工程の変更に伴う改修についても相談しやすいでしょう。
本社は福岡市博多区、工場は長崎県諫早市にあります。九州地方で専門会社を探している工場にもおすすめです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 依頼費用目安 | 現地調査・設備設計・施工内容に応じて要見積もり |
| 会社所在地 | 福岡県福岡市博多区山王1丁目3番13号 |
| 依頼がおすすめな方 | 設計から施工、定期自主検査までまとめて相談したい工場 |
アスペック工装株式会社|法令対応や届出を含めて依頼したい工場におすすめ


アスペック工装株式会社は、1988年の創業以来、局所排気装置を専門的に取り扱っている会社です。有機溶剤、特定化学物質、粉じん、悪臭、温熱など、さまざまな作業環境の改善を支援しています。
局所排気装置やプッシュプル型換気装置について、設計、施工、管理、検査、メンテナンス、改修まで相談できます。労働基準監督署への対応や設置届の作成についても案内しているため、社内に労働衛生や法令対応の専門担当者がいない企業にもおすすめです。
本社は埼玉県富士見市にあります。新規導入だけでなく、既存設備の吸引力不足や法定検査への対応を相談したい工場にも適しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 依頼費用目安 | 設計・施工・届出・検査内容に応じて要見積もり |
| 会社所在地 | 埼玉県富士見市東みずほ台1-6-14 |
| 依頼がおすすめな方 | 法令対応や労働基準監督署への届出まで相談したい工場 |
株式会社吉田工業|現場調査からメンテナンスまで一貫して依頼したい工場におすすめ


株式会社吉田工業は、工場内で発生するガス、蒸気、粉じんなどの対策を行う会社です。作業条件や設備配置、将来の生産ライン拡張まで考慮し、局所排気装置の設計・施工を行っています。
塗装ブース、溶接ヒューム集塵設備、洗浄槽の蒸気排気、オイルミスト集塵設備など、幅広い施工事例があります。既存の局所排気装置についても改善提案を行っているため、吸引力不足や設備の老朽化に悩んでいる工場にもおすすめです。
本社は新潟県燕市にあり、局所排気装置等定期自主検査者や設計コース修了者が在籍しています。現場調査から維持管理まで一貫して依頼したい企業に適しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 依頼費用目安 | 現場分析・設備設計・施工範囲に応じて要見積もり |
| 会社所在地 | 新潟県燕市吉田法花堂1853-8 |
| 依頼がおすすめな方 | 現場調査から施工、改善、メンテナンスまで依頼したい工場 |
株式会社田崎設備|有機溶剤や粉じん対策を工場設備とまとめて相談したい企業におすすめ


株式会社田崎設備は、局所排気装置、冷凍冷蔵設備、業務用空調、クリーンルームなどを取り扱う設備会社です。有機溶剤や粉じんが発生する製造環境に対して、排気と給気のバランスを考慮した設備を提案しています。
局所排気装置の設計・施工・点検に加え、プラント配管や工場空調も相談できます。局所排気装置だけを設置すると工場内の給排気バランスが崩れることがあるため、空調や給気設備を含めて見直したい企業に向いています。
本社は栃木県真岡市にあります。公式サイトによると局所排気装置等定期自主検査者が在籍し、労働基準監督署への申請業務にも対応しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 依頼費用目安 | 局所排気・空調・配管などの工事内容に応じて要見積もり |
| 会社所在地 | 栃木県真岡市長田1-2-9 |
| 依頼がおすすめな方 | 局所排気装置と工場空調、給気設備をまとめて見直したい企業 |
蒲田工業株式会社|工場改修やクリーンルームと合わせて導入したい企業におすすめ


蒲田工業株式会社は、クリーンルームやクリーンブースの設計・施工に加え、局所排気処理システムを取り扱う会社です。有機溶剤中毒予防規則、特定化学物質障害予防規則などの法令や、実際の作業形態を考慮した換気設計を行っています。
局所排気装置だけでなく、空調設備、電気設備、ユーティリティ設備、安全対策工事などをワンストップで依頼できる点が特徴です。新工場の立ち上げや生産ラインの変更、クリーンルームの改修と合わせて局所排気設備を設置したい企業に向いています。
本社は東京都港区にあり、全国各地に営業所や工場があります。複数の設備工事を一括して管理したい企業におすすめです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 依頼費用目安 | 局所排気・クリーンルーム・付帯工事の範囲に応じて要見積もり |
| 会社所在地 | 東京都港区港南2-16-3 |
| 依頼がおすすめな方 | 工場改修やクリーンルーム工事と合わせて導入したい企業 |
中島熱化学工業株式会社|工場やプラントの付帯設備と一緒に依頼したい企業におすすめ


中島熱化学工業株式会社は、工場やプラントにおける付帯設備の設計・施工を行う会社です。局所排気設備や有害ガス排気設備に加え、熱回収設備、配管設備、産業排水設備などを取り扱っています。
営業担当者が打ち合わせ、見積もり、施工管理まで一貫して担当する体制を整えており、工場全体の設備計画を相談しやすい点が特徴です。有機溶剤の局所排気設備工事を含む施工実績も公開されています。
本社は東京都葛飾区にあります。製造プラントの新設や改修に合わせ、局所排気装置だけでなく配管や排水、熱設備もまとめて整備したい企業におすすめです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 依頼費用目安 | プラント規模・設備構成・施工条件に応じて要見積もり |
| 会社所在地 | 東京都葛飾区新宿2丁目23番3号 |
| 依頼がおすすめな方 | 工場やプラントの付帯設備と一緒に局所排気を整備したい企業 |
アマノ株式会社|小型から大型まで幅広い集塵設備を比較したい工場におすすめ


アマノ株式会社は、工場向けの集塵機、ミストコレクター、粉粒体空気輸送システムなどを展開するメーカーです。省スペース型、高圧型、大風量型、湿式など、粉じんの性質や作業工程に合わせて幅広い機種を選べます。
吸込フードに吹出装置を組み合わせるプッシュプル集塵システムも取り扱っており、開放された作業場で粉じんやヒュームを捕捉したい場合にも選択肢になります。小型の単体集塵機から大型の集中集塵システムまで比較したい工場におすすめです。
本社は神奈川県横浜市にあります。製品の処理風量や静圧、フィルター方式を比較しながら選びたい企業に適しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 依頼費用目安 | 製品・処理風量・周辺設備・施工内容に応じて要見積もり |
| 会社所在地 | 神奈川県横浜市港北区大豆戸町275番地 |
| 依頼がおすすめな方 | 小型から大型まで幅広い集塵設備を比較したい工場 |
工場におすすめの局所排気装置
工場で有機溶剤やVOCの対策を行いたい場合は、必要な処理能力や設置環境に合わせて装置を選びましょう。ここでは、ベリクリーンエアが展開しているBAシリーズの3製品を紹介します。
BA500S|高性能な主力モデル


BA500Sは、揮発性有機溶剤やVOC、臭気の対策を重視したい工場に適した集塵・脱臭装置です。ダブルの活性炭フィルターとHEPAフィルターを使用し、VOC成分と細かい塵を捕集します。
大掛かりなダクト工事を行わずに設置できるため、既存工場へ追加しやすく、生産ラインの変更に合わせて移動させやすい点が特徴です。有機溶剤を使用する洗浄工程や産業用インクジェットプリンター周辺などで活用できます。
ただし、法令上必要な局所排気装置の代替として使用する場合、作業環境や対象物質に応じた許可・確認が必要です。導入前にメーカーや専門家へ相談しましょう。
BA400T|汎用的なバランスモデル


BA400Tは、大容量の活性炭フィルターとHEPAフィルターを搭載した、揮発性有機溶剤・VOC向けの小型局所脱臭装置です。自動流量制御機能や液晶画面を備えており、フィルターの状態を確認しながら運用できます。
外装にはスチールとダークグレーの粉体塗装が採用されています。ダクト工事を抑えて導入しやすく、工場用電源と家庭用電源の両方へ対応する仕様が案内されているため、さまざまな作業場所で検討しやすいモデルです。
MEKをはじめとしたVOCや臭気への対策を行いつつ、設置性や管理のしやすさも重視したい工場に向いています。
BA400S|コンパクトな標準モデル


BA400Sは、活性炭フィルターとHEPAフィルターを使用し、VOCや有機溶剤の蒸気、細かい塵、臭気を捕集する装置です。自動流量制御やフィルター状態を確認できる液晶画面、安全運転のための温度センサーを搭載しています。
基本的な性能とサイズはBA400Tと同等ですが、BA400Sはステンレス外装、BA400Tはスチール粉体塗装仕様です。水分や薬品を扱う現場、清掃性や耐食性を重視したい工場では、設置環境を踏まえて材質を比較するとよいでしょう。
装置の処理能力だけでなく、使用する溶剤の種類や濃度、発生量、フィルターの交換周期を確認して選ぶことが大切です。
工場向け局所排気装置の選び方


局所排気装置は、単純に風量が大きい製品を選べばよいわけではありません。対象物質、発生量、フードの位置、ダクトの圧力損失などを確認し、実際の作業環境に合った設備を選びましょう。
有機溶剤・粉じん・ヒュームなど対象物質に合う装置を選ぶ
最初に、有機溶剤、粉じん、溶接ヒューム、オイルミスト、腐食性ガスなど、吸引したい物質を明確にしましょう。対象物質によって、必要なフィルターや空気清浄装置が異なります。
粉じんにはろ過式集じん機、有機溶剤や臭気には活性炭吸着、酸性・アルカリ性ガスにはスクラバー、オイルミストにはミストコレクターなどが利用されます。可燃性粉じんや引火性溶剤を扱う場合は、防爆や静電気対策も必要です。
SDSで物質の危険有害性を確認し、使用量、濃度、温度、発生時間もメーカーへ伝えましょう。複数の物質が混在する場合は、化学反応やフィルター適合性についても確認が必要です。
必要風量・静圧・制御風速に合う性能を選ぶ
局所排気装置を選ぶ際は、必要風量だけでなく、ダクトやフィルターによる圧力損失に打ち勝てる静圧も確認しましょう。カタログ上の最大風量が大きくても、ダクトを接続した状態で必要な風量を確保できるとは限りません。
法令の対象となる設備では、フードの種類や対象物質に応じた制御風速または抑制濃度を満たす必要があります。フードの開口面積を必要以上に大きくすると必要風量も増え、送風機やダクトが大型化します。
専門会社に発生源の大きさ、フードの形状、ダクトの長さや曲がり、フィルターの圧力損失を計算してもらい、実際の運転状態で性能を確認しましょう。
発生源や作業方法に合うフードの種類と形状を選ぶ
同じ送風機を使用していても、フードの形状や位置が作業に合っていなければ、有害物質を十分に捕捉できません。可能であれば発生源を囲う囲い式フードを優先し、囲うことが難しい場合は外付け式やプッシュプル型を検討します。
外付け式フードは、発生源から離れるほど吸引効果が低下します。作業者がフードと発生源の間に立つ配置では、汚染空気が作業者の呼吸域を通過する可能性もあるため注意が必要です。
製品の出し入れや工具の操作、清掃、メンテナンスなども考慮し、作業性と捕捉性能を両立させましょう。試作フードやスモークテストで気流を確認する方法も有効です。
防爆・耐食性・騒音・設置スペース・保守性を確認する
引火性の高い有機溶剤や可燃性粉じんを扱う場合は、防爆仕様のモーターや電気設備が必要になることがあります。また、酸やアルカリを含むガスを吸引する場合は、塩化ビニルやFRP、ステンレスなど、腐食しにくい材質を検討しましょう。
送風機の騒音や振動が大きいと、作業者の負担や近隣への影響が増えます。屋内に設置する場合は、本体サイズだけでなく、フィルター交換や点検を行うための作業スペースも必要です。
導入後の負担を減らすため、フィルターの交換方法、消耗品の入手性、清掃口の位置、故障時のサポート体制まで確認しておきましょう。



現場の気流やダクト構成は複雑なため、プロによる現地調査と設計計算を依頼するのが確実です。
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工場に局所排気装置を導入する流れ
局所排気装置の導入では、現地調査から設備設計、届出、施工、性能確認まで複数の工程があります。設置後に必要な風量が出ないトラブルを防ぐため、専門会社と相談しながら進めましょう。
まずは専門会社による現地調査を実施し、有害物質の種類、使用量、発生位置、作業時間、既存の換気設備などを確認します。使用している薬品のSDSや設備図面、工場の平面図を準備しておくと、調査がスムーズです。
現地調査では、発生源の周辺にフードを設置できるか、ダクトをどこへ通せるか、屋外の排気口をどこへ設けるかなども確認します。空調や扇風機の気流が吸引を妨げていないか、必要な給気量を確保できるかも重要です。
既存設備に問題がある場合は、スモークテスターや風速計を使って、吸引状況や制御風速を測定します。
現地調査の結果をもとに、フードの種類や寸法、必要風量、ダクト径、送風機の静圧、空気清浄装置などを設計します。ダクトは可能な限り短くし、曲がりや分岐を減らすことで、圧力損失と消費電力を抑えやすくなります。
複数社から見積もりを取得する場合は、総額だけでなく、処理風量や材質、施工範囲、法令対応、性能測定、保証内容を比較しましょう。見積もり条件が異なると、安く見えても必要な工事が含まれていないことがあります。
フィルター交換や定期自主検査など、導入後に発生する費用も確認しておくことが大切です。
設計が決まったら、必要に応じて労働基準監督署へ機械等設置・移転・変更届や局所排気装置摘要書を提出します。対象設備については工事開始日の30日前までに届出が必要になる場合があるため、早めに確認しましょう。
施工後は、ダクトの接続、ファンの回転方向、異音や漏れ、フィルターの取付状態などを確認します。試運転では、スモークテストや風速測定を行い、有害物質がフードの外へ流出せず、必要な吸引性能を確保できているか確認します。
運用開始後は、正しい作業位置やフードの使い方、日常点検の方法を作業者へ周知しましょう。



現場担当者としっかり打ち合わせを行い、生産ラインの妨げにならない設置計画を立ててください。
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工場の局所排気装置を長く安全に使用する方法


局所排気装置は、設置しただけで安全が維持されるわけではありません。粉じんの堆積やフィルターの目詰まり、ダクトの腐食などによって性能が低下するため、日常点検と定期検査を行いましょう。
フードやダクトの詰まり・破損・腐食を定期的に確認する
フードやダクトに粉じん、ミスト、塗料などが付着すると、吸込口が狭くなり、必要な排風量を確保できなくなる可能性があります。ダクトの内部に堆積物が増えると圧力損失が大きくなり、フードの吸引力も低下します。
腐食性ガスを扱う設備では、ダクトや接続部に穴が開き、汚染空気が工場内へ漏れることもあります。外観だけでなく、継ぎ目、フランジ、ダンパー、支持金具なども確認しましょう。
吸引音が弱くなった、臭いが広がるようになった、粉じんが以前より舞うといった変化があれば、早めに専門会社へ点検を依頼してください。
フィルターや集塵部を清掃・交換する
集じん機や脱臭装置のフィルターが目詰まりすると、装置内部の圧力損失が増え、吸引性能が低下します。粉じん用フィルターは定期的な払い落としや清掃を行い、破損や劣化がある場合は交換しましょう。
活性炭フィルターは、見た目だけでは吸着能力の低下を判断しにくいことがあります。使用する有機溶剤の種類、濃度、使用時間などをもとに交換時期を管理することが重要です。
清掃時に有害物質へばく露する可能性もあるため、保護具を着用し、メーカーが指定する手順に従いましょう。交換日や清掃内容を記録しておくと、適切な交換周期を把握しやすくなります。
定期自主検査を行って吸引力や制御風速を確認する
対象となる局所排気装置については、原則として1年以内ごとに1回、定期自主検査を実施します。検査では、フード、ダクト、ファンの損傷や腐食、吸い込み気流、制御風速、排風量、モーターの状態などを確認します。
見た目に問題がなくても、ダクト内部の詰まりやファンの劣化によって性能が低下している場合があります。スモークテスターや風速計、ピトー管などを使用し、設計時の性能を維持できているか確認しましょう。
検査結果は記録して保存し、不具合が見つかった場合は速やかに補修します。専門知識や測定機器がない場合は、定期自主検査に対応する会社へ依頼すると安心です。



日頃の点検記録を保管しておくことで、定期自主検査がスムーズに進み、安全管理も向上します。
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工場の局所排気装置に関するよくある質問
工場の局所排気装置について、よくある質問を紹介します。法令の適用や必要な性能は、対象物質と作業条件によって異なるため、実際に導入するときは専門会社や行政機関へ確認しましょう。
- 工場の換気扇や全体換気だけでは不十分ですか?
-
換気扇や全体換気だけで対応できるかどうかは、有害物質の種類、発生量、作業時間、工場の広さなどによって異なります。ただし、有害性の高い物質や発生量の多い作業では、工場内へ拡散した後に薄める全体換気だけでは、作業者のばく露を十分に抑えられない可能性があります。
局所排気装置は、発生源の近くで有害物質を吸引できるため、全体換気よりも効率的に拡散を防げます。特定の有機溶剤や粉じんなどを扱う作業では、法令によって局所排気装置等の設置が必要になる場合もあります。
まずはSDSと作業内容を確認し、作業環境測定やリスクアセスメントの結果を踏まえて判断しましょう。
- 既存の局所排気装置を改修して吸引力を改善できますか?
-
既存設備でも、フードの位置変更、開口面積の縮小、ダクトの清掃、ファンの交換、ダンパーの調整などによって吸引力を改善できる場合があります。発生源とフードの距離が遠い場合は、フードを近づけるだけでも捕捉性能が向上する可能性があります。
吸引不良の主な原因には、ファンの排風量不足、ダクトや集じん機の詰まり、妨害気流、ダンパーの調整不良、作業に合わないフード形状などがあります。原因を確認せず、単純に大型ファンへ交換すると、騒音や消費電力が増えることもあります。
まずは風速測定やスモークテストを行い、不具合の原因を特定してから改修しましょう。
- 局所排気装置の設置工事にはどのくらいの期間がかかりますか?
-
設置工事の期間は、小型装置を設置するだけの場合と、フードやダクトを製作して工場全体へ施工する場合で大きく異なります。小型のダクトレス装置であれば短期間で導入できることがありますが、オーダーメイド設備では現地調査、設計、製作、届出、施工が必要です。
対象設備によっては、工事開始日の30日前までに労働基準監督署へ届出を行う必要があります。特注フードや防爆機器、スクラバーなどを製作する場合は、機器の納期も考慮しなければなりません。
生産を止められる日時や工事可能な時間帯を施工会社へ伝え、余裕を持ったスケジュールを作成しましょう。
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工場向け局所排気装置の相談は排気装置ネットへ
工場の有機溶剤やVOC、粉じん、溶接ヒューム、臭気などの対策でお困りなら、排気装置ネットへご相談ください。
作業内容や発生物質、設置スペース、必要な処理能力を確認し、現場に合った局所排気装置をご提案します。
BA500S・BA400T・BA400Sなど、省スペースで導入しやすい製品も取り扱っており、大掛かりなダクト工事を抑えたい場合にも対応可能です。
装置選びだけでなく、導入方法や費用、リース・レンタルについても相談できます。工場の作業環境を改善し、作業者の健康を守るためにも、まずは排気装置ネットへお問い合わせください。
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