小型局所排気装置は、はんだ煙、粉じん、臭気、有機溶剤蒸気などを発生源の近くで吸引し、作業環境を改善するための設備です。大型の局所排気設備と比べて省スペースで導入しやすく、研究室、製造現場、修理作業場、歯科技工所、学校、実験施設など幅広い現場で利用されています。
近年は、作業者の健康管理や職場環境の改善、法令対応への意識が高まっており、小規模な作業場でも小型局所排気装置を検討するケースが増えています。
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小型局所排気装置とは?

小型局所排気装置は、有害物質や煙、粉じん、臭気を作業者が吸い込む前に発生源付近で吸引する装置です。大型設備より導入しやすく、小規模現場でも使いやすい点が特徴です。
小型局所排気装置とは
小型局所排気装置とは、作業中に発生する煙、粉じん、ヒューム、臭気、有機溶剤蒸気などを、発生源の近くで吸引するための装置です。一般的な換気扇のように部屋全体の空気を入れ替えるのではなく、作業台や装置の近くで有害物質を捕集する点が大きな特徴です。
たとえば、はんだ付け作業ではフラックス由来の煙が発生し、粉体作業では微細な粉じんが舞いやすくなります。こうした物質を作業者の顔周辺に広がる前に吸引することで、作業環境の改善につながります。小型タイプは卓上設置や移動式の製品も多く、限られたスペースでも導入しやすい設備です。
小型局所排気装置が注目されている理由
小型局所排気装置が注目されている理由は、作業環境改善への意識が高まっているためです。以前は「少し煙が出るだけ」「短時間の作業だから大丈夫」と見過ごされていた現場でも、長期的な健康リスクや臭気トラブルを考え、対策を検討するケースが増えています。また、人手不足の中で作業者が安心して働ける環境を整えることは、離職防止や職場満足度の向上にもつながります。
さらに、小型タイプは大型の局所排気設備よりも設置しやすく、必要な場所だけに導入できる点も魅力です。コストを抑えながら安全対策を進めたい企業や小規模事業者にとって、導入しやすい選択肢といえます。

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小型局所排気装置の価格・費用相場

小型局所排気装置の価格は、卓上型、可搬式、高性能フィルター搭載機など種類によって異なります。本体価格だけでなく、設置費やフィルター交換費も含めて検討しましょう。
卓上型小型局所排気装置の価格相場
卓上型の小型局所排気装置は、比較的安価に導入しやすいタイプです。価格相場は、簡易的な吸煙機であれば数万円程度から、業務用のしっかりした卓上型であれば10万円〜30万円程度が目安になります。
はんだ付け作業や小規模な粉じん対策、簡易的な臭気対策などに利用されることが多く、作業台の上や近くに設置して使用します。省スペースで導入できるため、個人作業台や小規模な修理スペースにも向いています。ただし、価格が安い製品ほど吸引力やフィルター性能が限定的な場合があります。対象物質や作業頻度に合った性能かどうかを確認することが重要です。
可搬式小型局所排気装置の価格相場
可搬式の小型局所排気装置は、キャスター付きで移動できるタイプが多く、複数の作業場所で使いたい場合に便利です。価格相場は、20万円〜80万円程度が一つの目安になります。卓上型よりも吸引力や処理能力が高い製品が多く、はんだ煙、粉じん、臭気、ミストなど幅広い用途に対応しやすい点が特徴です。
作業工程が固定されていない現場や、複数人で共有したい現場では使いやすいタイプといえます。一方で、本体サイズが大きくなるため、保管場所や移動経路の確認が必要です。また、アームやフードの形状によって吸引効率が変わるため、実際の作業姿勢に合うかも確認しましょう。
高性能フィルター搭載機の価格相場
高性能フィルター搭載機は、微細な粉じんやヒューム、臭気成分などをしっかり捕集したい現場に向いています。価格相場は、30万円〜100万円以上になることもあります。HEPAフィルター、活性炭フィルター、プレフィルターなどを組み合わせた製品では、捕集性能が高い一方で本体価格も上がりやすくなります。
特に、有害性の高い物質や臭気の強い作業を行う場合は、単に吸い込むだけでなく、適切にろ過・排気できるかが重要です。安価な装置では対応できないケースもあるため、対象物質に合ったフィルター構成を確認しましょう。安全性を重視する現場では、価格だけで選ばないことが大切です。
設置工事費・周辺費用の目安
小型局所排気装置は、製品によっては大がかりな工事なしで使用できます。ただし、排気ダクトを屋外へ出す場合や、専用電源、作業台への固定、フードの追加、配管工事が必要な場合は、別途費用が発生します。設置工事費の目安は、簡易設置なら数万円程度、本格的なダクト工事を伴う場合は10万円〜50万円以上になることもあります。
また、アーム、フード、ダクト、交換フィルター、作業台などの周辺部材も費用に含めて考える必要があります。本体価格だけで比較すると、導入後に想定外の費用が発生することもあるため、見積もり時には総額で確認しましょう。
ランニングコストの目安
小型局所排気装置のランニングコストとしては、主にフィルター交換費、電気代、点検・メンテナンス費が発生します。フィルター交換費は、製品や使用頻度によって異なりますが、年間で数千円〜数万円程度かかることがあります。高性能フィルターや活性炭フィルターを使用する場合は、交換費用が高くなりやすいです。
また、粉じんや煙の発生量が多い現場では、フィルターの目詰まりが早く進むため、交換頻度も増えます。ランニングコストを抑えるには、清掃しやすい構造か、フィルター交換が簡単か、消耗品が入手しやすいかを確認しておくことが重要です。
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小型局所排気装置の選び方

小型局所排気装置を選ぶ際は、価格だけでなく対象物質、吸引力、フィルター性能、設置スペース、メンテナンス性を総合的に確認することが重要です。
対象物質に対応しているか確認する
小型局所排気装置を選ぶ際は、まず対象物質に対応しているかを確認しましょう。はんだ煙、粉じん、ヒューム、臭気、有機溶剤蒸気、ミストなど、発生する物質によって必要な装置やフィルターは異なります。たとえば、はんだ煙には微細な粒子や臭気成分が含まれるため、粒子捕集用フィルターと活性炭フィルターを組み合わせるケースがあります。
一方、粉じん作業では、粉じんの粒径や量に対応できる捕集性能が重要です。対象物質に合わない機種を選ぶと、十分に吸引できなかったり、フィルターがすぐに詰まったりする可能性があります。導入前に作業内容を整理し、メーカーや販売店に確認することが大切です。
必要風量・吸引力で選ぶ
小型局所排気装置は、必要な風量や吸引力を確認して選ぶことが重要です。吸引力が弱いと、発生した煙や粉じんを十分に捕集できず、作業者の顔周辺に広がってしまう可能性があります。一方で、必要以上に強い吸引力の装置を選ぶと、騒音や電力消費が増えたり、作業性に影響したりすることもあります。
大切なのは、作業内容、発生量、フードと発生源の距離に合った性能を選ぶことです。特に、はんだ付けや粉じん作業では、発生源の近くで吸引できるかが効果を左右します。カタログ上の風量だけでなく、実際の作業環境で十分に捕集できるかを確認しましょう。
フィルター性能で選ぶ
フィルター性能は、小型局所排気装置を選ぶうえで重要なポイントです。煙や粉じんを吸引しても、フィルターで適切に捕集できなければ、作業環境の改善効果は限定的になります。一般的には、大きな粉じんを捕集するプレフィルター、微細粒子を捕集する高性能フィルター、臭気成分を吸着する活性炭フィルターなどがあります。
対象物質によって必要なフィルター構成は異なるため、作業内容に合わせて選びましょう。また、フィルターの交換時期や交換費用も確認しておくことが大切です。高性能な装置でも、フィルター管理が不十分だと性能を維持できません。導入後の管理まで考えて選びましょう。
設置スペースや移動性を確認する
小型局所排気装置を導入する際は、設置スペースや移動性も確認しましょう。卓上型であれば作業台の上に置けるか、可搬式であれば作業場内を移動しやすいかを確認する必要があります。
装置本体だけでなく、吸引アームやフード、ダクトの位置も作業性に影響します。作業の邪魔になる場所に設置すると、結果的に使われなくなる可能性があります。また、複数の作業場所で使う場合は、キャスター付きの可搬式や軽量タイプが便利です。設置前には、作業者の動線、電源の位置、排気方向、メンテナンス時のスペースも含めて検討しましょう。
メンテナンス性で選ぶ
小型局所排気装置は、導入後のメンテナンス性も重視して選ぶべきです。フィルター交換が難しい製品や、清掃に手間がかかる製品は、現場で継続的に使いにくくなります。特に粉じんや煙の発生量が多い現場では、フィルターの目詰まりが起こりやすいため、交換作業のしやすさが重要です。
また、交換フィルターを簡単に購入できるか、メーカーサポートが受けられるかも確認しておきましょう。メンテナンスを怠ると、吸引力が低下し、作業環境の改善効果が落ちてしまいます。長く安全に使うためには、本体価格だけでなく、管理のしやすさまで含めて選ぶことが大切です。
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小型局所排気装置対策ができるおすすめの排気装置3選
小型局所排気装置を選ぶ際は、対象物質や作業環境に合う機種を選ぶことが重要です。ここでは、臭気・VOC・粉じん対策に使いやすいおすすめ機種を紹介します。
BA500S(高性能フィルターで臭気・VOC対策に強い主力モデル)

BA500Sは、臭気やVOC対策を重視したい現場に向いている高性能モデルです。高性能フィルターを搭載しているため、はんだ煙や接着剤、溶剤系の臭気が気になる作業環境で使いやすい点が特徴です。小型局所排気装置を導入する際は、単に煙を吸い込むだけでなく、吸引後の空気をどのように処理できるかが重要になります。
BA500Sは、臭気や有害成分への対策を強化したい研究室、製造現場、小規模作業場などに適しています。作業者の快適性を高めたい場合や、臭いの拡散を抑えたい場合に検討しやすい製品です。
BA400T(粉じんと臭気をバランスよく対策できる汎用モデル)

BA400Tは、粉じんと臭気の両方にバランスよく対応したい現場に向いている汎用モデルです。特定の作業だけでなく、複数の工程で発生する煙、粉じん、臭気をまとめて対策したい場合に使いやすいでしょう。
たとえば、軽作業場、実験室、部品加工、はんだ作業など、発生物が一種類に限定されない現場では、汎用性の高い装置が役立ちます。小型局所排気装置は、作業内容に合わせて選ぶことが大切ですが、BA400Tのようなバランス型であれば、幅広い用途に対応しやすいのがメリットです。初めて導入する事業者にも検討しやすい機種といえます。
BA400S(コンパクトで扱いやすい標準モデル)

BA400Sは、コンパクトで扱いやすい標準モデルとして、小規模な作業場や限られたスペースに導入しやすい機種です。大型の局所排気設備を設置するほどではないものの、作業中に発生する煙や臭気、粉じんを抑えたい現場に向いています。
装置が大きすぎると作業動線を妨げたり、設置場所に困ったりすることがありますが、コンパクトなタイプであれば作業台周辺にも導入しやすいでしょう。はんだ付け、簡易的な粉じん対策、軽作業の臭気対策などに活用しやすく、必要な場所だけ効率よく排気したい場合におすすめです。
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小型局所排気装置の用途・使用シーン
小型局所排気装置は、はんだ煙、粉じん、臭気、溶剤蒸気などが発生するさまざまな現場で活用されています。作業内容に合わせて導入することが大切です。
はんだ作業・電子部品製造
はんだ作業では、フラックスが加熱されることで煙や臭気が発生します。小型局所排気装置をこて先近くに設置すれば、作業者が煙を吸い込む前に吸引しやすくなります。電子部品製造や修理作業に適した用途です。
塗装・接着剤作業
塗装や接着剤作業では、臭気や有機溶剤由来の成分が発生することがあります。小型局所排気装置を使うことで、作業場所周辺に臭いが広がるのを抑えやすくなります。小規模な補修作業にも活用できます。
研究室・実験室
研究室や実験室では、薬品、粉体、試料の取り扱い時に煙や臭気、微細な粉じんが発生することがあります。小型局所排気装置は、作業台ごとに設置しやすく、限られたスペースで局所的な排気対策を行いたい場合に便利です。
工場の粉じん対策
工場では、研磨、切削、粉体投入、軽作業などで粉じんが発生することがあります。小型局所排気装置を発生源近くに設置することで、粉じんの拡散を抑えやすくなります。大規模設備の補助としても使いやすいです。
ネイル・歯科技工・小規模作業場
ネイルサロンや歯科技工所では、削り粉や臭気が発生しやすい作業があります。小型局所排気装置は省スペースで設置できるため、店舗や小規模作業場でも使いやすいです。作業者と利用者の快適性向上にもつながります。
小型局所排気装置が必要な理由
小型局所排気装置は、作業者の健康を守り、職場環境や製品品質を安定させるために役立ちます。安全対策と作業効率の両面から導入を検討しましょう。
有害物質の吸入リスクを防ぐため
小型局所排気装置が必要な大きな理由は、有害物質の吸入リスクを減らすためです。作業中に発生する煙、粉じん、ヒューム、臭気、有機溶剤蒸気などは、目に見えにくくても作業者の呼吸域に入り込む可能性があります。短時間では大きな問題を感じなくても、長期間にわたって吸い込み続けると、体調不良や健康リスクにつながる恐れがあります。特に、はんだ作業や粉体作業、溶剤を使う作業では、発生源近くで吸引する対策が重要です。小型局所排気装置を使えば、空気中に広がる前に捕集しやすくなり、作業者の安全確保につながります。
作業環境改善につながるため
小型局所排気装置は、作業環境の改善にもつながります。煙や臭気、粉じんが作業場に広がると、作業者の不快感が増し、集中力の低下や作業効率の悪化を招くことがあります。特に、狭い作業場や換気が十分でない場所では、臭いや煙がこもりやすくなります。小型局所排気装置を導入すれば、発生源の近くで汚染空気を吸引できるため、周囲への拡散を抑えやすくなります。快適な作業環境を整えることは、作業者の満足度向上や離職防止にもつながります。安全性だけでなく、働きやすさを高める設備としても有効です。
法令対応や安全対策のため
小型局所排気装置は、法令対応や安全対策の観点からも重要です。作業内容によっては、有機溶剤、粉じん、特定化学物質などに関する法令や安全衛生上の基準を確認する必要があります。すべての作業で小型装置だけで対応できるわけではありませんが、発生源対策として局所排気を検討することは重要です。特に、対象物質が法令に関係する場合は、装置の性能、排気方法、設置基準、点検方法などを事前に確認しなければなりません。安全管理を軽視すると、作業者の健康被害だけでなく、企業としての責任問題にもつながります。導入時は専門業者に相談すると安心です。
製品品質の安定化につながるため
小型局所排気装置は、作業者の健康対策だけでなく、製品品質の安定化にも役立ちます。作業場に粉じんや煙が広がると、製品表面への付着、異物混入、仕上がり不良の原因になることがあります。電子部品、精密機器、塗装、接着、歯科技工などの現場では、微細な粉じんや汚れが品質に影響するケースも少なくありません。発生源近くで排気できれば、作業環境を清潔に保ちやすくなり、品質トラブルの予防につながります。安定した作業環境を整えることは、作業効率の向上やクレーム防止にもつながるため、品質管理の面でも導入メリットがあります。
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小型局所排気装置のメリット
小型局所排気装置は、省スペースで導入しやすく、必要な場所だけ効率よく排気できる点が魅力です。大がかりな設備が難しい現場でも検討しやすい装置です。
設置スペースが小さく導入しやすい
小型局所排気装置のメリットは、設置スペースが小さく導入しやすいことです。大型の局所排気設備は、ダクトや排気ファン、設置場所の確保が必要になるため、小規模な作業場では導入が難しい場合があります。一方、小型タイプであれば、作業台の上や横、作業スペースの近くに設置しやすく、限られた場所でも使いやすいです。研究室、修理作業場、ネイルサロン、歯科技工所など、スペースに制約がある現場にも向いています。必要な場所にピンポイントで設置できるため、既存の作業環境を大きく変えずに排気対策を始めやすい点が魅力です。
工事不要または簡易工事で導入できる
小型局所排気装置は、製品によっては工事不要または簡易工事で導入できる点もメリットです。大型の局所排気設備を設置する場合、ダクト工事、電気工事、屋外排気の施工などが必要になることがあります。しかし、小型装置の中には、コンセントにつないで使用できるタイプや、フィルターで処理して室内循環できるタイプもあります。そのため、賃貸物件やレイアウト変更が多い現場でも導入しやすいです。ただし、対象物質によっては屋外排気や法令基準の確認が必要になる場合があります。工事の有無だけで判断せず、作業内容に合った方式を選ぶことが大切です。
必要な場所だけ効率よく排気できる
小型局所排気装置は、必要な場所だけ効率よく排気できる点が特徴です。部屋全体を換気する方法では、発生した煙や粉じんが作業場全体に広がってから排出されるため、作業者が吸い込んでしまう可能性があります。一方、局所排気は発生源の近くで吸引するため、汚染空気が広がる前に捕集しやすくなります。はんだごての先端、粉体を扱う作業台、臭気が出る作業ポイントなど、問題が起きる場所に絞って対策できるのがメリットです。必要な箇所にだけ導入できるため、効率的な安全対策を行いたい現場に向いています。
導入コストを抑えやすい
小型局所排気装置は、大型設備と比べて導入コストを抑えやすい傾向があります。大型の局所排気設備では、本体価格だけでなく、ダクト工事、排気ファン、設置工事、設計費などが発生し、総額が高くなりやすいです。一方、小型タイプであれば、本体のみで導入できる製品もあり、初期費用を抑えやすくなります。特に、作業台単位や小規模スペースの対策であれば、必要な台数だけ導入できるため無駄が少ないです。ただし、安価な製品を選びすぎると、吸引力やフィルター性能が不足する場合があります。費用だけでなく、対象物質への対応力も確認しましょう。
レイアウト変更に対応しやすい
小型局所排気装置は、レイアウト変更に対応しやすい点もメリットです。工場や研究室では、作業内容や人員配置の変更に合わせて、作業台や機器の配置が変わることがあります。固定式の大型設備では移設に手間や費用がかかりますが、小型装置や可搬式タイプであれば、必要に応じて場所を変えやすいです。キャスター付きの機種なら、複数の作業場で共有することも可能です。将来的に作業工程が変わる可能性がある現場では、柔軟に使える小型局所排気装置が役立ちます。導入時には、移動のしやすさや電源位置も確認しておきましょう。
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小型局所排気装置のデメリット
小型局所排気装置は便利な一方で、広範囲の排気や法令対象物質への対応には注意が必要です。性能や維持管理を理解した上で導入しましょう。
広範囲の排気には向いていない
小型局所排気装置は、発生源近くの煙や粉じんを吸引する装置であり、広い空間全体の排気には向いていません。作業場全体に煙や臭気が広がっている場合や、複数箇所から同時に大量の有害物質が発生する場合は、小型装置だけでは十分に対応できない可能性があります。そのような現場では、大型の局所排気設備や全体換気との併用が必要になることもあります。小型装置は、あくまで特定の作業ポイントを効率よく対策するための設備です。導入前には、発生源の数、作業範囲、発生量を確認し、必要に応じて専門業者に相談することが重要です。
対象物質によって性能差が出る
小型局所排気装置は、対象物質によって効果に差が出ます。はんだ煙、粉じん、臭気、有機溶剤蒸気、ミストなどは、それぞれ粒子の大きさや性質が異なるため、必要なフィルターや吸引方式も変わります。たとえば、粉じんには対応できても臭気対策が弱い製品や、臭気には対応できても大量の粉じんには向かない製品もあります。対象物質に合わない装置を選ぶと、十分な効果が得られないだけでなく、フィルターの目詰まりや故障につながる可能性もあります。導入前には、発生する物質を明確にし、製品仕様と照らし合わせて選ぶことが大切です。
フィルター交換など維持管理が必要
小型局所排気装置は、導入して終わりではありません。継続的に効果を発揮するには、フィルター交換や本体清掃などの維持管理が必要です。フィルターが目詰まりすると吸引力が低下し、煙や粉じんを十分に捕集できなくなります。また、臭気対策用の活性炭フィルターは、一定期間使用すると吸着性能が落ちるため、定期的な交換が必要です。メンテナンスを怠ると、せっかく導入しても十分な排気効果が得られません。導入時には、交換頻度、フィルター費用、清掃方法、消耗品の入手しやすさを確認しておきましょう。
法令対象物質では基準確認が必要
有機溶剤、特定化学物質、粉じんなど、法令対象となる物質を扱う場合は、小型局所排気装置だけで十分かどうかを必ず確認する必要があります。作業内容によっては、局所排気装置の構造、制御風速、排気方法、点検、作業環境測定などが求められる場合があります。小型装置は導入しやすい一方で、すべての法令要件を満たせるとは限りません。価格や手軽さだけで選ぶと、後から追加工事や設備変更が必要になる可能性もあります。法令対応が関係する現場では、メーカーや専門業者、労働安全衛生の専門家に確認しながら導入を進めましょう。
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小型局所排気装置に関するよくある質問
小型局所排気装置を検討する際は、工事の有無、価格、臭気対策、小規模利用の可否について疑問を持つ人が多いです。導入前に基本を確認しましょう。
小型局所排気装置は工事不要で導入できる?
小型局所排気装置は、製品によっては工事不要で導入できます。卓上型やフィルター循環式の装置であれば、コンセントにつないで作業台の近くに設置するだけで使えるタイプもあります。そのため、賃貸の作業場や小規模事業者でも導入しやすいです。ただし、対象物質によっては屋外排気が必要になる場合や、法令上の基準確認が必要になる場合があります。有機溶剤や特定化学物質などを扱う場合は、簡易的な装置だけでは不十分な可能性もあります。工事不要かどうかだけで判断せず、作業内容に合った排気方法か確認しましょう。
小型局所排気装置の価格はいくら?
小型局所排気装置の価格は、種類や性能によって大きく異なります。簡易的な卓上型であれば数万円程度から導入できることがありますが、業務用の小型装置では10万円〜30万円程度、可搬式や高性能フィルター搭載機では30万円〜100万円以上になることもあります。また、本体価格だけでなく、フード、アーム、ダクト、設置工事、交換フィルターなどの費用も考慮する必要があります。特に臭気やVOC、微細粉じんへの対応を重視する場合は、フィルター性能が高い分、費用も上がりやすいです。見積もり時は総額で比較しましょう。
小型局所排気装置は臭気対策にも使える?
小型局所排気装置は、臭気対策にも使える場合があります。特に活性炭フィルターなど臭気成分の吸着に対応した製品であれば、接着剤、溶剤、はんだ煙、樹脂加工などで発生する臭いの拡散を抑えやすくなります。ただし、すべての臭気に同じように効果があるわけではありません。臭いの種類や濃度、発生量、使用するフィルターによって効果は変わります。また、フィルターが劣化すると臭気除去性能も低下します。臭気対策を目的に導入する場合は、対象となる臭いに対応したフィルターを選び、交換頻度も確認しておきましょう。
家庭用や小規模事業者でも使える?
小型局所排気装置は、家庭用の作業スペースや小規模事業者でも使いやすい製品があります。はんだ付け、模型制作、ネイル、歯科技工、簡易的な粉じん対策など、限られたスペースで発生源対策をしたい場合に便利です。卓上型やコンパクトな標準モデルであれば、大がかりな設備を設置できない場所でも導入しやすいでしょう。ただし、家庭や小規模事業者であっても、有害性の高い物質や法令対象物質を扱う場合は注意が必要です。価格やサイズだけで選ばず、対象物質、吸引力、フィルター性能、安全性を確認して選ぶことが大切です。
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