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局所集塵機メーカーおすすめ15選|価格相場や選び方を徹底解説

局所集塵機メーカーおすすめ

研磨や切断、溶接、粉体投入などの作業では、粉じんやヒュームが作業場へ広がる前に捕集することが重要です。局所集塵機を導入すれば、作業者のばく露リスクを抑えられるほか、製品への異物混入防止、設備の故障予防、清掃作業の効率化にもつながります。

ただし、集塵機は製品によって風量、静圧、フィルター性能、対応できる粉じんが異なるため、価格だけで選ぶのは危険です。

本記事では、局所集塵機のおすすめメーカー15社を紹介するとともに、導入するメリット・デメリット、価格相場、選び方、設置までの流れを詳しく解説します。

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目次

局所集塵機おすすめメーカー15社を比較

局所集塵機メーカーによって、得意とする粉じんや製品規模、集塵方式、設置工事への対応範囲は異なります。現場の作業内容や粉じんの性質を整理したうえで比較しましょう。

メーカーが公開している製品価格は限られており、フード、ダクト、電源工事、設置工事を含めると総額が大きく変わります。以下の費用は本体価格や一般的な導入規模を踏まえた目安であり、正式な費用は現地調査後の見積もりで確認してください。

株式会社ベリクリーンエア|可搬式装置で発生源付近の対策を行いたい現場におすすめ

株式会社ベリクリーンエアのここがおすすめ

・VOCと微粒子を同時に捕集できる製品を扱っている
・キャスター付きの可搬式製品を選べる
・デモ機の貸し出しや申請サポートを相談できる

株式会社ベリクリーンエアは、揮発性有機溶剤除去装置、空気清浄機、集塵機器、脱臭機器などを取り扱うメーカーです。BAシリーズは、活性炭フィルターとHEPAフィルターを組み合わせ、VOCや臭気だけでなく、作業中に発生する微粒子の捕集にも対応します。

キャスター付きの製品があり、大規模なダクト工事をせず、発生源の近くへ移動させて使いやすい点が特徴です。ただし、金属切粉や大量の木粉を回収する一般的な集塵機とは用途が異なるため、有機溶剤、臭気、微粒子が同時に発生する現場に適しています。

項目内容
依頼費用目安製品・フィルター構成ごとに要見積もり
会社所在地大阪府大阪市北区天満4丁目15番12号
依頼がおすすめな方VOC、臭気、微粒子を発生源付近で捕集したい方

アマノ株式会社|小型から大型まで幅広い集塵機を比較したい企業におすすめ

アマノ株式会社のここがおすすめ

・小型から大型設備までラインアップが豊富
・一般粉じん、溶接、レーザー加工など幅広く対応
・爆発圧力放散型や湿式集塵機も相談できる

アマノ株式会社は、小型集塵機、大型集塵機、溶接用集塵機、レーザー加工用集塵機、爆発圧力放散型集塵機などを幅広く扱っています。一般的な粉じん対策から、複数の生産設備をまとめて接続する大型システムまで比較できるため、将来的な設備拡張を見据えて導入したい企業にも適しています。

可燃性粉じんを対象とした湿式集塵機や安全対策を備えた製品もあり、粉じんの種類や発生量、温度、火災リスクに応じた機種選定を相談できます。全国規模で営業・サポート拠点を持つ点も強みです。

項目内容
依頼費用目安小型機は数十万円台から、大型設備は個別見積もり
会社所在地神奈川県横浜市港北区大豆戸町275番地
依頼がおすすめな方小型機から大型設備まで幅広く比較したい方

株式会社淀川電機製作所|作業台付きや小型の局所集塵機を導入したい企業におすすめ

株式会社淀川電機製作所のここがおすすめ

・超小型から5馬力クラスまで選べる
・集塵装置付き作業台を取り扱っている
・研磨機やグラインダーとの組み合わせを相談できる

株式会社淀川電機製作所は、電動送風機、集塵機、電動工具を製造する専門メーカーです。超小型集塵機から比較的処理能力の高い製品まで用意されており、作業台一体型、エアブロー対応型、溶接ヒューム用など、作業工程に合わせて選択できます。

研磨やバリ取りを行う場所では、集塵装置付き作業台を導入することで、飛散方向を利用して粉じんを捕集しやすくなります。モーターや部品の加工から組み立てまで自社で行っており、標準製品だけでなく、現場条件に応じた特注対応を相談できる点も特徴です。

項目内容
依頼費用目安可搬式ヒューム用製品は約40万円台から、その他は要見積もり
会社所在地大阪府豊中市走井2丁目1番8号
依頼がおすすめな方小型機や作業台一体型を導入したい方

株式会社ムラコシ|省スペースで扱いやすい汎用集塵機を探している企業におすすめ

株式会社ムラコシのここがおすすめ

・小型集塵機を中心に扱っている
・省スペースで設置しやすい製品を選べる
・溶接ヒュームや塗装作業向け製品も相談できる

株式会社ムラコシは、小型集塵機を中心に、溶接ヒュームコレクター、産業用掃除機、粉じん回収装置、塗装ブースなどを提供しています。代表的な小型集塵機は、比較的シンプルな構造で扱いやすく、限られた設置スペースで研磨粉や切削粉を捕集したい現場に向いています。

大型設備を導入するほどではないものの、家庭用掃除機では能力が不足する場合に検討しやすいメーカーです。工場内の複数箇所で使用する場合は、必要風量や静圧に加え、移動のしやすさ、ダストの取り出し方法、フィルター交換方法を確認しましょう。

項目内容
依頼費用目安小型機は数十万円台から、仕様により要見積もり
会社所在地静岡県袋井市諸井1515番地
依頼がおすすめな方省スペースで使える汎用的な小型集塵機を探している方

SDG株式会社|送風機技術を生かしたパルスジェット式集塵機を導入したい企業におすすめ

SDG株式会社のここがおすすめ

・小型パルスジェット式集塵機を扱っている
・作業台付き集塵機やヒュームコレクターを選べる
・送風機と周辺機器を組み合わせた提案を受けられる

SDG株式会社は、送風機や環境機器を開発・製造するメーカーです。集塵機では、コンパクト型のダストレーサや、圧縮空気でフィルターに付着した粉じんを払い落とす小型パルスジェットシリーズを展開しています。フィルターの目詰まりによる吸引力低下を抑えながら、連続的に粉じんが発生する工程で使用しやすい点が特徴です。

作業台付き集塵機や小型溶接ヒュームコレクターもあり、製品と周辺機器を組み合わせた作業環境改善を相談できます。食品、金属、薬品、化学、精密機器など幅広い現場を想定した製品構成です。

項目内容
依頼費用目安機種、風量、付属品に応じて要見積もり
会社所在地大阪府大東市新田北町1番25号
依頼がおすすめな方パルスジェット式や作業台付き集塵機を導入したい方

チコーエアーテック株式会社|精密作業やレーザー加工の局所集塵におすすめ

チコーエアーテック株式会社のここがおすすめ

・小型集塵機の研究開発を専門としている
・精密作業や装置組み込みに適した製品が多い
・レーザー加工やはんだ作業のヒューム対策を相談できる

チコーエアーテック株式会社は、小型集塵機の研究、開発、製造、販売、修理、サポートを行うメーカーです。コンパクトな製品を豊富に扱っており、レーザーマーカー、はんだ付け、歯科技工、精密加工、研究開発設備など、発生源が小さく、微細な粒子やヒュームを局所的に捕集したい現場に向いています。

設備への組み込みを想定した製品も多く、限られたスペースで必要な吸引力を確保したい場合にも検討しやすいでしょう。粉じんの性質や使用するホースの長さに応じて、高圧型と風量型を使い分けることが重要です。

項目内容
依頼費用目安小型機は数十万円台から、機種ごとに要見積もり
会社所在地大阪府箕面市白島2丁目27番24号
依頼がおすすめな方精密作業やレーザー加工の局所集塵を行いたい方

株式会社アピステ|フィルター交換やメンテナンスの負担を抑えたい企業におすすめ

株式会社アピステのここがおすすめ

・広いろ過面積を持つフィルターを採用している
・パルスジェットで吸引力を維持しやすい
・メーカーへ直接相談できる体制がある

株式会社アピステは、集塵機、ミストコレクター、冷却機器などの環境改善機器を開発・販売するメーカーです。一般粉じん用集塵機では、広いろ過面積を持つフィルターとパルスジェットによる払い落とし機能を組み合わせ、吸引力を長期間維持しやすい構造を採用しています。

フィルターの目詰まりが早く、交換や清掃の回数が多い現場では、メンテナンス時間と消耗品費用の削減が期待できます。代理店を介さない直接サポート体制を整えているため、機種選定、テスト機、見積もり、納期などを迅速に相談したい企業にも適しています。

項目内容
依頼費用目安機種、フィルター、オプションごとに要見積もり
会社所在地大阪府大阪市北区堂島浜1丁目4番16号
依頼がおすすめな方フィルター交換や保守の負担を抑えたい方

新東工業株式会社|粉じん火災や爆発リスクを含めて設備を設計したい企業におすすめ

新東工業株式会社のここがおすすめ

・一般粉じんから爆発性粉じんまで対応できる
・小型機から中型・大型設備まで選択できる
・粉じん火災対策を含めたシステム提案を受けられる

新東工業株式会社は、一般粉じん用、爆発性粉じん用、ヒューム用、湿式、中型・大型など、幅広い集塵機を扱っています。粉じんの濃度、発生量、温度、成分に合わせて、工場全体から個別作業エリアまで集塵システムを設計できる点が特徴です。粉じん火災についても、着火の防止、早期発見、延焼防止を組み合わせた対策を提案しています。

アルミニウム、マグネシウム、樹脂、木粉など、可燃性粉じんを取り扱う現場では、一般的な乾式集塵機を安易に選ばず、安全対策を含めて相談することが重要です。

項目内容
依頼費用目安小型機は数十万円台から、システム設備は要見積もり
会社所在地愛知県名古屋市中村区名駅3丁目28番12号
依頼がおすすめな方火災・爆発対策を含めて集塵設備を設計したい方

日本スピンドル製造株式会社|中型・大型集塵設備をオーダー設計したい企業におすすめ

日本スピンドル製造株式会社のここがおすすめ

・製鉄所や発電設備などの大型案件に対応している
・大風量や高温ガスに応じた設計を相談できる
・既存設備の更新、修理、改造にも対応している

日本スピンドル製造株式会社は、小型・中型集塵装置から、製鉄所、発電プラント、ごみ焼却場などで使用される大型集塵設備まで取り扱っています。大量の粉じんを処理する設備、大風量が必要な設備、高温ガスを扱う工程など、標準的な小型集塵機では対応が難しい現場に適しています。

新設だけでなく、既存集塵設備の更新、修理、改造、メンテナンスを含めた提案を受けられる点も特徴です。複数の生産ラインを一つの集塵設備へ接続する場合や、屋外設置を検討している場合は、ダクト圧力損失や将来の増設も含めて設計しましょう。

項目内容
依頼費用目安設備規模、処理風量、施工条件ごとに要見積もり
会社所在地兵庫県尼崎市潮江4丁目2番30号
依頼がおすすめな方中型・大型集塵設備をオーダー設計したい方

株式会社赤松電機製作所|溶接ヒュームや火花を含む粉じん対策におすすめ

株式会社赤松電機製作所のここがおすすめ

・溶接ヒュームコレクターを扱っている
・火花やスパッタへの対策を考慮した製品がある
・ミストやヒュームを含む工場環境をまとめて相談できる

株式会社赤松電機製作所は、送風機の技術を生かし、ミストコレクターやヒュームコレクターなどの環境改善機器を製造しています。溶接現場向けには、ヒュームの捕集に加えて、火花やスパッタが本体内部へ侵入するリスクを抑えた製品を選べます。

乾式と湿式を組み合わせた火災防止型の集塵機もあり、通常のフィルター式集塵機では火災が懸念される現場で検討しやすいメーカーです。ただし、火花対策機能があっても、すべての火災を防げるわけではありません。吸引物の材質や温度を伝え、適切な仕様を選定しましょう。

項目内容
依頼費用目安製品構成、風量、火災対策仕様ごとに要見積もり
会社所在地大阪府大阪市東成区深江北1丁目17番24号
依頼がおすすめな方溶接ヒュームや火花を含む粉じんを捕集したい方

コトヒラ工業株式会社|卓上作業やクリーンルームの粉じん対策におすすめ

コトヒラ工業株式会社のここがおすすめ

・小型集塵機や集煙機を幅広く扱っている
・クリーンルーム用集塵機を選べる
・ポータブル溶接ヒュームコレクターも扱っている

コトヒラ工業株式会社は、小型集塵機、集煙機、クリーンルーム関連機器、実験研究用機器などを開発・製造しています。クリーンルーム内の発塵作業では、単に吸引するだけでなく、捕集後の空気を清浄な状態で排出する必要があります。同社のクリーンルーム用集塵機は、精密部品、半導体、電子機器、研究施設など、清浄度を維持しながら局所集塵を行いたい現場に適しています。

また、溶接ヒューム用製品では、コンパクトな本体と火花侵入対策を組み合わせており、作業場所を移動しながら使用したい企業にも向いています。

項目内容
依頼費用目安小型機は数十万円台から、仕様ごとに要見積もり
会社所在地長野県東御市滋野乙1320番地
依頼がおすすめな方卓上作業やクリーンルームで局所集塵したい方
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 テラル株式会社|移動式の溶接ヒューム用集塵装置を探している企業におすすめ

テラル株式会社のここがおすすめ

・移動式の溶接ヒュームコレクターを扱っている
・大風量タイプや局所排気装置を選べる
・送風機や環境設備工事も含めて相談できる

テラル株式会社は、ポンプや送風機に加えて、溶接ヒュームコレクターなどの環境関連機器を取り扱っています。「すいとろー君」シリーズには、キャスター付きで移動しやすい製品や、溶接点から一定の距離があっても吸引しやすい大風量タイプがあります。固定式のダクト設備を設置しにくい作業場や、溶接箇所が頻繁に変わる現場で検討しやすいでしょう。

局所排気装置として販売されているHTシリーズもあり、必要な処理風量やフード形状に応じて選定できます。製品価格が公開されている機種もありますが、ホースやフード、工事費は別途確認が必要です。

項目内容
依頼費用目安HT-SA2は税別135万9,600円、その他は要見積もり
会社所在地広島県福山市御幸町森脇230番地
依頼がおすすめな方移動式の溶接ヒューム用集塵機を探している方

株式会社オーデン|電気集塵方式で微細な粉じんやヒュームを捕集したい企業におすすめ

株式会社オーデンのここがおすすめ

・独自のニードル放電方式を採用している
・微細な粉じんやオイルミストに対応できる
・設置からメンテナンスまで相談できる

株式会社オーデンは、電気集塵技術を生かした工場用・業務用空気清浄機を製造するメーカーです。独自のニードル放電方式とフィルターを組み合わせ、オイルミスト、溶接ヒューム、微細粉じんなどを捕集します。フィルターで物理的に大量の粉じんをためる一般的な集塵機とは異なり、工場内の空気を循環させながら広い範囲を清浄化する提案も得意としています。

発生源へ直接接続する局所型と、工場全体を対象とする広域型を比較できるため、発生源が複数ある現場にも適しています。設置工事や導入後のメンテナンスまで一貫して相談できます。

項目内容
依頼費用目安現地調査、製品台数、設置方法に応じて要見積もり
会社所在地東京都江東区東陽3丁目23番26号
依頼がおすすめな方電気集塵方式で微細粒子やヒュームを捕集したい方

株式会社了生|フードやダクトの設計から設置工事まで一括で依頼したい企業におすすめ

株式会社了生のここがおすすめ

・フードの選定から設置まで一貫して相談できる
・現場ごとの特殊仕様に対応している
・乾式、湿式、ヒューム用などを比較できる

株式会社了生は、集塵機の製造に加え、フードや集塵機の選定、防じん対策、設置まで一貫して対応するメーカーです。集塵効果は、本体の性能だけでなく、発生源をどのように囲うか、どの位置から吸引するか、ダクトをどのように配置するかによって大きく変わります。

同社では、既製品を販売するだけでなく、現場の作業内容や設置スペースに合わせた特殊仕様を相談できます。集塵機本体、フード、ダクト、ファン、排気口までまとめて依頼したい企業や、既存設備では十分な吸引力を得られなかった企業に適しています。

項目内容
依頼費用目安現地調査、設計、機器、設置工事を含めて要見積もり
会社所在地愛知県あま市上萱津深見51番地
依頼がおすすめな方フードやダクトを含めて一括で設計・施工したい方

株式会社流機エンジニアリング|大風量の集塵設備やレンタル導入を検討している企業におすすめ

株式会社流機エンジニアリングのここがおすすめ

・集塵機の販売だけでなくレンタルにも対応
・大風量が必要な建設・プラント現場に対応できる

・換気やガス回収を含めた環境対策を相談できる

株式会社流機エンジニアリングは、集塵、換気、水処理、臭気・ガス回収などの環境設備を提供する企業です。工場だけでなく、トンネル、建設、航空・宇宙、原子力など、厳しい条件の現場に対応してきた実績があります。環境機器の販売に加えてリースにも対応しているため、期間が限定された工事、大規模修繕、一時的に粉じん量が増える工程でも導入しやすい点が特徴です。

大風量の集塵設備や複数の機器を組み合わせたシステムを検討している場合は、必要風量、ダクト距離、設置期間、電源条件を伝えて提案を受けましょう。

項目内容
依頼費用目安購入・レンタルともに期間や設備規模に応じて要見積もり
会社所在地東京都港区三田3丁目4番2号
依頼がおすすめな方大風量設備や期間限定のレンタル導入を検討している方
排気装置ネットコンシェルジュ

メーカーごとに得意分野は異なります。価格だけでなく、用途に合った製品を選ぶことが大切です

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局所集塵機を導入するメリット

局所集塵機を設置すると、粉じんによる健康リスクを抑えられるだけでなく、製品品質や設備管理、清掃業務の改善にもつながります。

作業者が粉じんやヒュームを吸い込むリスクを軽減できる

局所集塵機を導入する大きなメリットは、作業者が粉じんやヒュームを吸い込むリスクを軽減できることです。研磨、切断、溶接、粉体投入などの作業では、目に見える粉じんだけでなく、空気中を長時間浮遊する微細な粒子も発生します。発生源の近くにフードを設置し、作業者の呼吸域へ到達する前に捕集すれば、ばく露量を減らしやすくなります。

ただし、集塵機を置くだけで安全になるわけではありません。フードの位置や風量を適切に設定し、必要に応じて呼吸用保護具も併用しましょう。

粉じんが作業場全体へ広がる前に捕集できる

局所集塵機は、粉じんが発生した直後の比較的高濃度な状態で吸引するため、作業場全体への拡散を防ぎやすい設備です。粉じんが一度広い空間へ拡散すると、全体換気だけで濃度を下げるには大きな風量と長い運転時間が必要になります。粉じんが床や梁、設備の上へ堆積し、作業者の移動やエアブローによって再飛散することもあります。

発生源を囲うフードや飛散方向に合わせたレシーバー式フードを使用すれば、少ない排風量でも効率よく捕集できます。作業を妨げない範囲で、吸込口をできるだけ近づけることが大切です。

製品への異物混入や設備への粉じん付着を防ぎやすい

食品、医薬品、電子部品、精密機器などを製造する現場では、粉じんが製品へ付着すると、不良品や異物混入の原因になります。また、制御盤、センサー、モーター、加工機内部へ粉じんが入り込むと、誤作動や放熱性能の低下、摩耗、故障につながる可能性があります。発生源付近で粉じんを捕集すれば、周辺設備への付着量を減らし、製造環境を清浄に保ちやすくなります。

特にクリーンルームでは、捕集後の排気によって室内を汚染しないよう、HEPAフィルターなどを搭載した製品を選ぶ必要があります。品質管理基準も踏まえて機種を選びましょう。

床や設備の清掃にかかる時間を短縮できる

粉じんが作業場へ飛散すると、床、壁、梁、配管、加工設備など広い範囲へ堆積します。毎日の清掃に時間がかかるだけでなく、ほうきやエアブローによって微細な粉じんを再び舞い上げてしまうこともあります。局所集塵機で発生直後に捕集すれば、作業終了後に清掃する粉じん量を減らせるため、清掃時間の短縮と作業負担の軽減につながります。

捕集した粉じんを引き出しやダストボックスへ集められる製品であれば、廃棄作業も効率化できます。ただし、フィルター清掃時やダスト廃棄時の二次飛散には注意が必要です。

工場全体を換気するより効率的に対策できる

粉じん対策として工場全体の換気量を増やす方法もありますが、広い空間を対象にすると大型の送風機や排気設備が必要です。冷暖房した空気も屋外へ排出されるため、空調負荷や電気代が増える可能性があります。局所集塵機は、粉じんが発生する範囲に対象を絞って吸引するため、適切なフードを使用すれば比較的少ない風量でも高い効果を得られます。

囲い式フードは外乱気流の影響を受けにくく、外付け式フードより少ない排風量で捕集しやすいとされています。作業性を損なわない範囲で発生源を囲う設計を検討しましょう。

排気装置ネットコンシェルジュ

局所集塵機は、作業者を守るだけでなく、生産性の向上にもつながる設備です

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 局所集塵機を導入するデメリット

局所集塵機は作業環境の改善に役立ちますが、導入費や維持費、安全管理などの負担も発生します。導入前に運用方法まで検討しておきましょう。

本体購入費や設置工事費がかかる

局所集塵機を導入する場合、本体価格だけでなく、フード、ホース、ダクト、排気口、電源工事、基礎工事などの費用が発生します。卓上型や可搬式であれば本体を設置するだけで使える場合がありますが、中型・大型設備では現地調査や設計、施工が必要です。屋外排気を行う場合は、壁や屋根への開口工事が必要になることもあります。

また、既存設備の配置によってダクトが長くなると、必要な静圧が高くなり、集塵機本体も大型化します。本体価格だけで比較せず、設置後に使用できる状態までの総額で見積もりを取りましょう。

フィルター交換や粉じんの廃棄が必要になる

フィルター式の局所集塵機は、使用を続けるとフィルター表面に粉じんが堆積し、圧力損失が大きくなります。目詰まりが進むと吸引力が低下するため、定期的な払い落とし、清掃、交換が必要です。パルスジェット機能を備えた製品は吸引力を維持しやすいものの、フィルター交換が完全に不要になるわけではありません。

また、捕集した粉じんの性質によっては、産業廃棄物として適切に処理する必要があります。フィルター代、廃棄費、作業時間を含めたランニングコストを確認し、安全に交換できる構造かどうかも比較しましょう。

運転音や排気音が作業環境に影響することがある

局所集塵機はファンやブロアを使って空気を吸引するため、運転音や排気音が発生します。必要な静圧が高い製品ほど、モーター出力や回転数が大きくなり、騒音が目立つことがあります。作業者の近くへ本体を設置する可搬式集塵機では、会話や警告音が聞き取りにくくなる可能性もあります。導入前にはカタログの騒音値を確認するだけでなく、可能であれば実機を稼働させて確認しましょう。

防音ボックスやサイレンサーを取り付ける方法もありますが、吸排気を妨げると性能が低下するため、メーカーへ相談したうえで対策する必要があります。

選定や設置位置を間違えると十分に吸引できない

風量が大きい集塵機を選んでも、フードが発生源から離れていたり、粉じんの飛散方向と合っていなかったりすると、十分に捕集できません。ホースやダクトが細すぎる、曲がりが多い、距離が長い場合も圧力損失が増え、吸込口で必要な風速を確保できなくなります。また、扇風機、スポットクーラー、出入口からの風が吸引気流を妨げることもあります。

導入時にはスモークテスターなどを使って気流を確認し、実際の作業姿勢で粉じんがフードへ流れているか確認しましょう。試運転後の風量測定も重要です。

可燃性粉じんでは火災・爆発への対策が必要になる

木粉、樹脂粉、アルミニウム粉、マグネシウム粉など、一部の粉じんは着火源と酸素がそろうと火災や粉じん爆発を起こす危険があります。火花や高温の粉じんを一般的な乾式集塵機へ吸引すると、フィルターや内部に堆積した粉じんへ着火する可能性があります。対象物によっては、湿式集塵機、爆発圧力放散口、逆止弁、火花検知、消火装置、防爆モーターなどが必要です。

材質名だけでなく、粒径、発生量、温度、混合物の有無をメーカーへ伝え、安全性を確認しましょう。自己判断で機種を流用しないことが大切です。

排気装置ネットコンシェルジュ

粉じんの種類や設置環境に合った集塵機を選ぶことが、トラブルを防ぐポイントです

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局所集塵機の導入が必要な作業・現場

粉じんやヒュームが発生する工程では、作業内容と物質の性質に合わせた局所集塵が必要です。代表的な作業と導入時のポイントを紹介します。

金属の研磨・研削・切断作業

グラインダーや研磨機による加工では、金属粉、砥石粉、塗膜などが高速で飛散します。粉じんが飛ぶ方向にレシーバー式フードを設置すると、飛散の勢いを利用して効率よく捕集できます。火花が発生する場合は、集塵機内部へ直接流入させない対策も必要です。

溶接・レーザー加工・はんだ付け作業

溶接やレーザー加工では微細な金属ヒュームが発生し、はんだ付けでは煙やフラックス成分が発生します。発生源の近くにアーム式フードを設置し、作業者の顔を通過する前に吸引しましょう。溶接ヒュームは規制対象でもあるため、換気や保護具を含めた管理が必要です。

木材加工・樹脂加工・3Dプリンターを使用する現場

木材の切断や研磨では大量の木粉が発生します。樹脂加工では細かな粉じんに加え、加熱による臭気やガスが発生することもあります。粉じんとVOCでは適切なフィルターが異なるため、発生物を確認して機種を選びましょう。木粉や樹脂粉の可燃性にも注意が必要です。

粉体を投入・計量・混合する食品工場や製薬工場

原料を袋から投入する工程や計量、混合、袋詰めでは、粉体が作業者の顔付近まで舞い上がることがあります。投入部分を囲うフードや、作業台の背面・下方から吸引する構造が効果的です。食品・医薬品では、清掃性や異物混入防止、ステンレス仕様の有無も確認しましょう。

歯科技工所・研究室・クリーンルーム

歯科技工所では石こう、金属、樹脂などの研磨粉が発生します。研究室やクリーンルームでは、微量でも室内汚染や実験への影響が問題になります。卓上型や小型高圧型を発生源の近くへ配置し、必要に応じてHEPAフィルターを通した清浄な空気を排出できる製品を選びましょう。

塗装・接着・脱脂など有害物質が発生する作業

塗装、接着、印刷、脱脂洗浄などでは、粉じんよりも有機溶剤蒸気やVOCが問題になる場合があります。一般的な粉じん用フィルターだけではガス状物質を除去できないため、活性炭フィルター、VOC除去装置、局所排気装置などを選ぶ必要があります。対象物質の安全データシートも確認しましょう。

排気装置ネットコンシェルジュ

同じ工場でも工程ごとに必要な性能は異なります。現場に合わせた集塵対策を検討しましょう

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局所集塵機の選び方

局所集塵機は、本体サイズや価格だけでなく、粉じんの性質、必要風量、静圧、フード形状、排気の清浄度を総合的に判断して選びましょう。

捕集する粉じんの種類・粒径・量を確認する

最初に、捕集したい物質が金属粉、木粉、樹脂粉、食品粉、溶接ヒューム、煙、ミストのどれに該当するか確認します。同じ材質でも、切断で発生する粗い粉じんと、レーザー加工で発生する微細なヒュームでは、必要な集塵方式が異なります。粉じんの粒径が細かいほど高性能なフィルターが必要になり、大量に発生する場合は広いろ過面積や自動払い落とし機能が必要です。

メーカーへ相談する際は、作業内容、材料名、1日当たりの作業時間、発生量、現在困っている症状を伝えましょう。実際の粉じんサンプルを確認してもらう方法も有効です。

粉じんの温度・湿度・粘着性・可燃性を確認する

粉じんが高温の場合、一般的なフィルターが熱で損傷したり、内部に着火したりする危険があります。水分や油分を含む粉じんはフィルターへ付着しやすく、短期間で目詰まりを起こすことがあります。塗料、樹脂、フラックスなどの粘着性ヒュームも、通常の粉じん用フィルターでは安定して捕集できない場合があります。

また、可燃性粉じんでは火災・爆発対策が必要です。温度、湿度、油分、火花の有無、可燃性を事前に整理し、乾式、湿式、電気集塵式などから適切な方式を選びましょう。複数の物質を同時に吸引する場合は、混合による危険性も確認します。

必要な風量と静圧を計算して選ぶ

風量は一定時間に吸引できる空気量、静圧はホースやダクトの抵抗に逆らって空気を吸引する力を示します。開放された作業台や広いフードから軽い粉じんを吸引する場合は大きな風量が必要です。一方、細いホースを使う工具接続や長い配管では、高い静圧が求められます。

カタログに記載された最大風量は、ホースやフィルターによる抵抗がない状態の数値であることが多く、実際の使用点では風量が低下します。フードの開口面積、必要な制御風速、ダクト径、長さ、曲がりの数を踏まえて選定し、専門業者に圧力損失を計算してもらいましょう。

作業内容に合ったフードの形状を選ぶ

フードには、発生源を囲う囲い式、発生源の近くから吸引する外付け式、粉じんの飛散方向を利用するレシーバー式などがあります。囲い式は外乱気流の影響を受けにくく、少ない風量でも高い捕集効果を得やすい方式です。ただし、作業物の出し入れや工具操作を妨げる可能性があります。

研磨や切断のように粉じんが一定方向へ飛ぶ作業ではレシーバー式が適しています。溶接のように作業位置が変わる場合は、自由に位置を調整できるアーム式が便利です。作業者が無理な姿勢にならず、実際に使い続けられる形状を選びましょう。

発生源と吸込口の距離をできるだけ近づける

外付け式フードは、発生源から離れるほど吸引効果が急激に低下します。吸引力が弱いと感じて集塵機を大型化しても、フードを近づけるだけで改善できる場合があります。作業を妨げない範囲で吸込口を発生源へ近づけ、粉じんが作業者の顔を通過せずにフードへ向かう配置にしましょう。

横風やスポットクーラーの風があると吸引気流が乱れるため、気流の方向も確認します。可動式アームを使用する場合は、作業者が毎回適切な位置へ調整できるよう、使用位置を表示したり、作業手順へ組み込んだりすることが重要です。

捕集効率やHEPAフィルターの有無を確認する

微細な粉じんを捕集する場合は、フィルターの捕集効率を確認しましょう。粗い粉じんを回収するプレフィルターだけでは、微細粒子が排気とともに室内へ戻る可能性があります。クリーンルーム、研究室、歯科技工所などで屋内排気する場合は、HEPAフィルターや高性能フィルターを搭載した製品が候補になります。

ただし、高性能フィルターを追加すると圧力損失が増え、風量が低下するため、ファン能力とのバランスが必要です。フィルターの性能だけでなく、取り付け部分から空気が漏れない構造、交換時に粉じんが飛散しにくい構造かどうかも確認しましょう。

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局所集塵機は本体性能だけでなく、設置方法やフード形状によっても集じん効果が大きく変わります

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局所集塵機の価格・費用相場

局所集塵機の価格は、本体サイズ、風量、静圧、集塵方式、安全対策、フードやダクト工事の有無によって大きく変わります。

卓上型・簡易型局所集塵機の価格相場

卓上型・簡易型の局所集塵機は、業務用製品で10万~40万円前後が一つの目安です。精密作業向けの小型機、歯科技工用、はんだ煙用、ネイルダスト用などは比較的安価ですが、HEPAフィルターや複数段フィルターを搭載したクリーンルーム対応機は20万~30万円以上になることがあります。

市販品には数万円以下の簡易製品もありますが、業務用として必要な連続運転性能、捕集効率、耐久性を満たさない場合があります。価格だけで判断せず、対象粒子、使用時間、フィルター性能、交換部品の供給体制を確認しましょう。

小型・可搬式局所集塵機の価格相場

小型・可搬式局所集塵機は、30万~100万円前後が目安です。一般粉じん用の小型機よりも、溶接ヒューム用、火花対策付き、高圧型、パルスジェット搭載機の方が高額になる傾向があります。実際に可搬型溶接ヒューム用集塵機では、40万円前後から60万円を超える販売例があります。

本体価格に吸引アーム、ホース、フード、延長ケーブルなどが含まれていないこともあるため、必要な付属品を確認しましょう。複数の作業場所で共用する場合は、移動性だけでなく、電源、重量、キャスター、ホース収納のしやすさも比較する必要があります。

中型・大型局所集塵機の価格相場

中型集塵機は100万~500万円前後、大型設備は300万~1,500万円以上が大まかな目安です。複数の加工機や作業ブースを一つの設備へ接続する場合は、集塵機本体に加えて、フード、ダクト、制御盤、インバーター、基礎、クレーン、電源、屋外排気工事などが必要になります。処理風量が大きい設備や高温ガスへ対応する設備は、1,000万円を大きく超える場合もあります。

大型集塵設備は個別設計が基本であり、一般的な小型集塵機の通販価格とは比較できません。最低でも2~3社へ現地調査を依頼し、同じ条件で見積もりを取りましょう。

湿式・防爆仕様・特殊用途向け集塵機の価格相場

湿式、防爆、爆発圧力放散型、高温対応、ステンレス仕様などの特殊集塵機は、数百万円から数千万円になる場合があります。安全装置やセンサー、制御盤、給排水設備、排泥設備などが必要になるため、一般的な乾式集塵機より高額です。特に可燃性金属粉を扱う場合は、対象物質と水との反応性も確認しなければなりません。

湿式であれば安全とは限らず、水素ガスへの対策が必要なケースもあります。公開価格のない製品が多いため、費用相場だけで予算を決めず、粉じんの危険性評価と必要な安全機能を整理したうえで見積もりを依頼しましょう。

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本体価格だけでなく、設置工事費や維持費も確認しておきましょう

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 局所集塵機の導入費用を抑える方法

導入費を抑えるには、本体価格を下げるだけでなく、必要風量や工事範囲、維持費を適正化することが重要です。

必要以上に大型・高性能な機種を選ばない

余裕を持たせるために必要以上に大型の集塵機を選ぶと、本体価格だけでなく、電気代、設置スペース、ダクト径、フィルター費用も増加します。一方で、能力が不足する製品を選ぶと再購入や追加工事が必要になるため、単純に小さな製品を選べばよいわけではありません。フードの開口面積や必要な制御風速、ダクト抵抗を計算し、適切な風量と静圧を満たす機種を選びましょう。

使用する作業台や加工機を限定し、同時使用する台数を整理すると、必要能力を絞り込みやすくなります。将来の増設分は必要に応じて別系統にする方法もあります。

複数メーカーから見積もりを取る

局所集塵機は、メーカーによって本体価格だけでなく、フード設計、ダクト工事、保守契約、フィルター価格が異なります。複数メーカーから見積もりを取れば、価格差だけでなく、提案される集塵方式や必要風量の違いも確認できます。比較するときは、対象粉じん、作業時間、必要な捕集範囲、設置場所、屋内・屋外排気の条件を統一しましょう。

本体だけを見積もる会社と、施工まで含める会社をそのまま比較すると判断を誤ります。見積書では、本体、付属品、工事、運搬、試運転、保守、消耗品を分けてもらうと比較しやすくなります。

レンタルやリースを利用する

短期間の工事、一時的な生産増加、設備更新までの仮設対策には、レンタルが適しています。購入前に実際の現場で吸引性能を確認する目的で、デモ機や短期レンタルを利用する方法もあります。リースは初期費用を抑え、月額費用として支払える点がメリットですが、契約期間中の中途解約が難しく、長期総額が購入より高くなる可能性があります。

レンタルやリースでは、フィルター交換、故障対応、運搬費、設置工事が料金に含まれるか確認しましょう。特殊仕様や大型設備は対象外となる場合もあるため、導入目的と利用期間を明確にすることが大切です。

補助金・助成金の対象になるか確認する

局所集塵機の導入目的や設備内容によっては、生産性向上、省エネルギー、作業環境改善、設備投資に関する補助金・助成金を利用できる可能性があります。ただし、制度は年度や地域によって変わり、単なる老朽設備の更新では対象にならない場合もあります。補助金は交付決定前に契約・発注すると対象外になることが多いため、必ず申請条件とスケジュールを確認しましょう。

集塵機メーカーや施工会社が申請支援を行っているケースもあります。導入効果を説明できるよう、現在の粉じん濃度、清掃時間、不良率、電力使用量などを記録しておくと役立ちます。

フードを発生源へ近づけて必要風量を抑える

外付け式フードは、発生源から離れるほど大きな風量が必要になります。吸込口を発生源へ近づけたり、部分的に囲ったりすれば、集塵機を大型化せずに捕集性能を高められる可能性があります。作業台全体を広く吸引するのではなく、粉じんが発生する箇所に限定してスリットフードや小型フードを配置する方法も有効です。

必要風量を抑えられれば、本体、ダクト、モーター、電気代の削減につながります。ただし、フードが作業や製品搬送を妨げると、作業者が位置をずらして使わなくなるため、操作性とのバランスを考えて設計しましょう。

フィルター寿命や電気代を含めた総額で比較する

本体価格が安くても、フィルター交換が頻繁に必要な製品や、常に最大出力で運転する製品は、長期的な費用が高くなる可能性があります。導入時には、フィルターの価格、交換頻度、清掃方法、廃棄費、モーター出力、年間運転時間を確認しましょう。

インバーターで必要な風量に調整できる製品や、パルスジェットでフィルターの目詰まりを抑えられる製品は、初期費用が高くても総額を抑えられる場合があります。3年、5年、10年といった期間で、本体、工事、消耗品、電気代、保守費を試算し、総所有コストで比較することが重要です。

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価格だけで決めず、運用コストまで含めて比較すると、長期的な負担を減らせます

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局所集塵機を設置するまでの流れ

局所集塵機の導入では、現場調査から設計、見積もり、工事、試運転、作業者教育まで順番に進めることが重要です。

STEP

粉じんの発生源と作業工程を調査する

最初に、どの作業で、どの位置から、どのタイミングで粉じんが発生しているか調査します。同じ機械でも、材料の投入時、加工中、製品の取り出し時、清掃時で発生状況が異なります。作業者の立ち位置や動き、製品の搬送方法、扉や窓からの風、スポットクーラーの位置も確認しましょう。

写真や動画を撮影し、粉じんが流れる方向を記録すると、フード形状を検討しやすくなります。既存の集塵機がある場合は、吸引力が不足する時間帯や、粉じんが漏れる箇所も整理します。実際の作業を確認せず、カタログだけで機種を決めないことが大切です。

STEP

粉じんの種類や発生量を確認する

次に、材料名、粉じんの粒径、温度、水分、油分、粘着性、可燃性を確認します。安全データシートがある物質は、危険有害性や適切な処理方法も確認しましょう。1時間当たりや1日当たりの発生量を把握すると、フィルター面積やダストボックス容量を決めやすくなります。

複数の材料を加工する場合は、混合したときに火災や化学反応が起きないか確認が必要です。目視だけでは微細な粉じんの発生量を判断できないこともあるため、必要に応じて作業環境測定や個人ばく露測定を行い、導入前の状態を数値で把握しましょう。

STEP

必要風量・静圧・フード形状を設計する

現場調査の結果をもとに、フードの開口面積と必要な制御風速から排風量を計算します。さらに、ホースやダクトの長さ、直径、曲がり、分岐、フィルター、排気口の抵抗を加え、集塵機に必要な静圧を求めます。軽く舞い上がる粉じんと、工具から細いホースで吸引する重い粉じんでは、適した風量と静圧が異なります。

複数箇所を同時に吸引する場合は、各分岐の風量バランスも必要です。設計段階では、作業性、清掃性、フィルター交換スペース、騒音、屋内・屋外排気、将来の増設まで考慮しましょう。

STEP

メーカーや施工会社から見積もりを取る

設計条件を整理したら、複数のメーカーや施工会社へ見積もりを依頼します。見積もりには、本体、フード、ダクト、制御盤、電源工事、運搬、設置、試運転、教育、保守、消耗品を含めてもらいましょう。各社で提案条件が異なる場合は、なぜ必要風量や機種が異なるのか説明を求めます。

価格が安くても、フィルター性能や安全対策、施工範囲が不足している可能性があります。反対に、過剰な設備になっていないかも確認が必要です。導入実績、故障時の対応時間、交換部品の納期、定期点検の範囲も比較し、長期間運用できる依頼先を選びましょう。

STEP

本体・フード・ダクトを設置する

発注後は、集塵機本体、フード、ダクト、電源、排気口などを設置します。大型設備では、基礎工事やクレーン搬入が必要になることがあります。ダクトは可能な限り短くし、急な曲がりや不要な分岐を減らすことで圧力損失と粉じん堆積を抑えられます。点検や清掃が必要な箇所には、掃除口や点検口を設けましょう。

屋外に本体を設置する場合は、雨水、腐食、凍結、騒音、近隣への排気の影響も確認します。工事中は生産設備を停止する必要があるため、施工日程と復旧時間を事前に調整しておくことが重要です。

STEP

試運転を行って吸引性能や風速を確認する

設置後は、集塵機が動くことを確認するだけでなく、実際の作業を行いながら粉じんの捕集状況を確認します。スモークテスターや発煙管を使用すると、吸引気流の方向や外乱気流の影響を確認しやすくなります。風速計や差圧計で吸込口の風速、ダクト風速、フィルター差圧を測定し、設計値を満たしているか確認しましょう。

複数の吸込口がある場合は、すべてを開いた状態と一部を閉じた状態の両方を確認します。粉じんが作業者側へ漏れる場合は、フード位置、開口面積、ダンパー、ファン回転数などを調整します。

STEP

使用方法と点検方法を作業者へ共有する

局所集塵機は、作業者が正しく使用しなければ十分な効果を発揮できません。作業開始前に集塵機を運転すること、アーム式フードを発生源の近くへ移動すること、ダンパーを正しい位置にすることなどを手順書へ記載しましょう。

フィルター差圧、吸引力、異音、火花、ダストボックスの量など、日常点検項目も決めます。異常が起きた際に運転を継続せず、誰へ報告するかも共有が必要です。フィルター交換やダスト廃棄では粉じんが飛散するため、保護具と廃棄方法を定めます。教育記録や点検記録を残し、設備変更時には手順を更新しましょう。

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導入後も点検方法や使用ルールを共有することで、安全で安定した運用につながります

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局所集塵機に関するよくある質問

局所集塵機を選ぶ際によくある疑問について、家庭用掃除機との違いや屋内排気、中古品、フィルター交換の考え方を解説します。

家庭用掃除機を局所集塵機の代わりに使用できる?

家庭用掃除機は床や製品表面のごみを回収する用途には使えますが、作業中に発生する粉じんを継続的に捕集する局所集塵機の代わりには適さない場合があります。連続運転でモーターが過熱したり、微細な粉じんがフィルターを通過して室内へ排出されたりする可能性があるためです。可燃性粉じんや高温の切粉、火花を吸引すると、火災や故障の原因にもなります。

短時間の清掃に使用する場合でも、対象粉じんに対応した業務用・産業用掃除機を選びましょう。発生源から常時吸引する用途では、必要風量と静圧を満たす局所集塵機を使用することが基本です。

局所集塵機と集塵機能付き電動工具はどちらがよい?

作業場所が限定され、電動工具から発生する粉じんを直接回収できる場合は、集塵機能付き工具や工具接続型の高圧集塵機が適しています。粉じんが工具の周囲や作業台全体から発生する場合は、フードを備えた局所集塵機の方が捕集しやすいでしょう。工具接続では細いホースを使用するため、高い静圧が必要です。

一方、広い開口部から軽い粉じんを吸引する場合は、大きな風量が求められます。どちらか一方に限定せず、工具接続型で主要な粉じんを回収し、漏れた粉じんを作業台型集塵機で捕集するなど、組み合わせて対策する方法もあります。

局所集塵機は屋内へ排気しても問題ない?

屋内排気が可能かどうかは、対象物質、法令、フィルター性能、排気濃度によって異なります。一般粉じんであっても、微細粒子がフィルターを通過すれば、作業場へ再び拡散します。有害性の高い粉じん、溶接ヒューム、化学物質などは、屋外排気や追加の除じん・脱臭設備が必要になる場合があります。

クリーンルームなどで循環使用する場合は、HEPAフィルターなどを備え、排気の清浄度を確認しましょう。法令上、排出口を屋外へ設けることが求められる設備もあるため、自己判断で屋内循環に変更せず、メーカー、施工会社、労働基準監督署などへ確認してください。

中古の局所集塵機を購入するときの注意点は?

中古の局所集塵機を購入するときは、製造年、稼働時間、モーターやファンの状態、フィルターの種類、交換部品の供給状況を確認しましょう。以前吸引していた物質が残っていると、新たな粉じんと混ざって火災や化学反応を起こす可能性があります。防爆仕様や安全装置が現在の使用条件に適合するかも重要です。

また、本体能力が十分でも、手持ちのホースやフードを接続すると必要風量を確保できない場合があります。購入前にメーカーへ型式と用途を伝え、現在も修理や部品供給が可能か確認しましょう。整備費、フィルター代、運搬・設置費を含めると新品との差が小さくなることもあります。

フィルターはどのくらいの頻度で交換する?

フィルターの交換頻度は、粉じんの種類、発生量、運転時間、払い落とし方式、ろ過面積によって異なります。そのため、一律に何カ月ごとと決めるのではなく、差圧、吸引力、外観、排気状態を確認して判断します。差圧が上昇し、払い落としや清掃を行っても吸引力が回復しない場合は交換時期です。破れや変形、シール部分の劣化がある場合も早めに交換しましょう。

交換記録を残し、作業時間や粉じん量との関係を把握すると、適切な交換周期を決めやすくなります。予備フィルターを用意し、交換時に粉じんを飛散させない作業手順と保護具も準備しておきましょう。

排気装置ネットコンシェルジュ

局所集塵機は用途によって最適な仕様が異なります。不明な点は専門業者へ相談するのがおすすめです

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局所集塵・粉じん対策の局所排気装置のことなら排気装置ネットへ

局所集塵機や局所排気装置を選ぶ際は、製品価格だけでなく、対象物質、発生量、必要風量、静圧、フード形状、フィルター性能を総合的に確認することが重要です。

排気装置ネットでは、工場、研究室、印刷、塗装、洗浄など、現場ごとの作業内容に合わせた局所排気装置の選定をサポートしています。可搬式で高性能なBA500S、汎用性と性能のバランスに優れたBA400T、コンパクトで導入しやすいBA400Sなど、用途に応じた製品を提案可能です。

排気装置ネットコンシェルジュ

現在の粉じんや臭気、VOC対策にお悩みの方は、設置環境や使用物質を整理したうえで排気装置ネットへご相談ください

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